SOUNDPEATS 「Air3 Pro」は 全方位で 死角なし! “コス パ 王”の 新 完全 ワイヤ。近年では “コスパ” と略され
この記事では、そんなコスパ王ともいえるSOUNDPEATSのAir3 Proと、発売間近の「Mini Pro」について、ハンドリングも交えてレビューする。その魅力とは。
■手ごろな価格なのに「ハイスペック」
本機でまず驚くのは、スペック対コスパの圧倒的な高さである。もちろん “スペック=高性能” ではないが、この価格帯で、比較的高度なハイブリッドタイプのアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を備えている。
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さらに、ICチップにはクアルコム社の最新SoC「QCC3046」を搭載し、コーデックはAACやaptXに加え、この価格帯としては先進的なaptX Adaptiveにも対応しているのは驚きだ。
プレーヤーとなるスマホ側も対応している必要があるが、aptX Adaptiveはハイレゾ相当の高音質(最高48kHz/24bit相当)をサポートするほか、電波が混雑している場合はビットレートを抑えて接続安定性を優先、さらにゲームプレー中は低遅延と、自動的に最適化してくれる。
つまり、ユーザーは設定を気にすることなく、快適かつ上質なリスニングが可能になるのだ。余談だか、数ある完全ワイヤレスイヤホン向けSoCのうち、クアルコム製品はアンプの質も良く高級品として知られ、実際にコストも高い。
同社の製品全体に通じるが、最高峰のハイスペックにもかかわらず価格を抑えられているのは、世界的な販売による大量生産と、ネット直販によるマージンカットが主な理由と考えられる。消費者としては歓迎すべきだろう。
■使いやすく装着感も良好なデザイン
では実際に製品を手に取って確認していこう。充電ケースは指先に乗る超コンパクトサイズで、凝縮感から先進的な印象を受ける。イヤホン本体は少しずんぐりしているが、ノイキャン用マイクを外側だけでなく内側にも設置するハイブリッドノイキャンモデルとしては、非常に頑張っている印象。同ブランド「最小サイズ」も納得の仕上がりだ。
イヤホンを充電ケースから取り出すと自動でペアリングモードに。iPhoneと組み合わせて確認したが、認識されて一覧にモデル名が表示されるまで瞬間的。手動でペアリングモードにする場合も、充電ケース側のボタンを押すタイプなので分かりやすく、入門者やプレゼント用途にもお勧めできる。
装着感もすこぶる良好。ノズルの先端が楕円形で耳穴にピタッとフィットし、まるみを帯びた筐体が耳の窪みにも優しくフィットする。この密着性の高さは、ノイキャン性能にもプラスに働くはずだ。
肝心のサウンドは? 未発表の新モデル先行チェックも!
■柔らかく温かみのあるサウンド、楽器も自然でリアル
肝心の音質もクラスの枠を超えるもの。ウケを狙ったハイ上がりの高解像度演出はなく、雑味を抑えた柔らかなトーンが心地よい。
これは、ドライバーがφ12mmと比較的大口径で、フリーエッジ構造がプラスに働いてか低域の再現に余裕がある上、振動板の材質自体もオーディオ用途に適した性質をもつ、バイオセルロース素材の採用が決め手になっているようだ。
ポップス派なら、清廉で温かみを感じるボーカルに、その良さを実感することだろう。aptX Adaptive対応のプレーヤーやスマホを所有していなくてもメリットがある。
aptXで聴いてもAAC接続と音質傾向が大きく変わらないのが好ましく、そこに鮮度と力強さが増す印象。高域側の解像度云々というよりは、低域の質感が向上してディテールが濃くなり、全体的にスッキリと聴きやすくなる効果もある。
フリーエッジ構造を備えるバイオセルロース振動板の特徴がさらに活きるようで、ジャズやクラシックなどアコースティック楽器の音色もよりナチュラルかつリアルに感じられる。音にこだわる音楽ファンにもお勧めだ。
キャンセリング能力も高めやすい。本機の場合、φ12mmの大口径ドライバーが大きく寄与しているようだ。
マイクの集音音質もお値段以上。筆者は、製品を試用する際、なるべく条件を揃えられるよう録音再生して確認しているのだが、口元がマイクに近く感じられるクリアさで音量感も適正。大々的にマイク音質の良さを謳っていないが、テレワークや通話にもお勧めしたいレベルである。
このようにAir3 Proは、全方位で死角が無く、コストパフォーマンスも強力。この価格帯でノイキャン完全ワイヤレスイヤホンを探すなら、本機は有力な候補になるだろう。
■3月発売予定「Mini Pro」を先行チェック!
コスパ最強クラスの製品を怒涛の如く矢継ぎ早に投入するSOUNDPEATSだが、この3月に発売を予定しているという「Mini Pro」の試作機に触れることができた。
実は筆者、従前モデルの「Mini」を高く評価してきた。超コンパクトでありながら、パンチの効いた低音が気に入ってのことだ。Mini Proはそうした期待に応えてくれるだろうか?
こちらもANC機能搭載で非常なハイスペック。SoCは定評のあるクアルコム社のQCC3040を採用し、aptX Adaptiveにも対応。コンパクトながらイヤホン単体でバッテリー持続時間が7時間と長く、ケース併用で最大21時間再生を誇る。
厳密なクオリティー評価は量産品で行いたいと思うが、サウンドはサイズを超えるパワフルなもので、ヘッドホンで聴いているかのような錯覚を覚えるほどだ。
ANC対応のために筐体サイズがひと回り大きくなっているが、ノイズキャンセリング効果も充分に体感できるレベルで、小型軽量性や装着性を重視するイヤホンユーザーの注目を集めそうだ。大いに期待できる新モデルである,
■安くても高品質、コスパ重視ならSOUNDPEATS
価格を気にしつつも、安過ぎると「安かろう悪かろう」という心配はつきものだ。しかし、SOUNDPEATSは今や一大ブランドとして地位を確立し、デザインや質感だけでなく、肝心の音質も良好である。
海外ブランドながら、保証やサポート体制がしっかりしているのも好ましい。こうした実力はVGPでも高く評価され、金賞や特別賞「コスパ賞」の常連になっている。
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