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もう一人の自分 内なる光

 

もう一人の自分 内なる光

静かな夜の風に吹かれ
遠い星を見つめてる
答えを探し続けても
心の空白は埋まらない

求めてたものはここにある
ずっとずっと隠れてた
外じゃなくて 内側に
本当の僕がいるんだ

もう一人の自分を探して
遠くまで走り続けた
でも気づいた、ここにいたんだ
光は僕の中にあった

過去の傷、忘れた夢
一つひとつ拾い上げて
自分と向き合う苦しみ
でも逃げずに、見つめたんだ

もう一人の自分を探して
遠くまで走り続けた
でも気づいた、ここにいたんだ
光は僕の中にあった

日常を大切に
小さな幸せを積み重ね
地に足をつけて
今、僕はここにいる

 

 

 

もう一人の自分を探して

静かな夜だった。都会の喧騒が遠ざかる中、優斗はベランダに出て、夜風に吹かれながらぼんやりと星空を見上げていた。彼はいつも何かを探していた。それが何なのかは分からない。ただ、胸の奥にぽっかりと空いた穴を埋める何かを――もう一人の自分を。

「本当に探しているものは、外じゃなくて内側にあるのかもしれないな……」

ふと、そんな考えが頭をよぎった。しかし、それを実感するのは容易ではない。社会はいつも「幸せは外にある」と教えてくる。より良い仕事、理想の恋人、華やかな生活――それらを手に入れれば満たされると信じ込まされてきた。だが、どれだけ恋愛を重ねても、どれだけ成功を積み上げても、彼の心の奥底にある空白は埋まらなかった。

そんな優斗の心境を見透かしたように、隣に座っていた玲奈が静かに言った。

「優斗って、ずっと何かを探してるよね。でもさ、本当はもう持ってるんじゃない?」

「え?」

「自分の内側をちゃんと見たことある? ほら、私たちってさ、つい外にばかり目を向けるけど、本当に大切なものって案外、自分の中にあったりするんだよね。」

玲奈はカップに残った紅茶を揺らしながら、淡々と言葉を続けた。

「もし、自分の内側が満たされていたら、誰かに執着しなくても大丈夫になる。依存しない関係って、そういうところから生まれるんじゃないかな。」

優斗は彼女の言葉を反芻するように、ゆっくりと息を吐いた。

「でも、それってどうすればいいんだろう? 自分の中を満たすって、言葉では簡単だけど……。」

「まずは、日常を大切にすることかな。」

玲奈は優しく微
笑んだ。

「たとえば、身近な人を思いやるとか、自分の時間を大事にするとか。小さなことだけど、それを積み重ねることで、少しずつ自分が変わっていくと思う。」

優斗は黙って夜空を見上げた。星々は変わらず輝いている。でも、今までとは少し違って見えた。

もしかしたら、「もう一人の自分」は最初からずっとここにいたのかもしれない。ただ、自分が気づいていなかっただけで。

静かに頷きながら、優斗は新しい一歩を踏み出す決意をした。

彼はいつも、何かが足りないと感じていた。外の世界を探し回り、恋愛を繰り返し、新しい出会いを求めてはまた別れを繰り返す。それでも、心の奥底にある空虚感は埋まらない。まるで、自分の中にいる「もう一人の自分」が、どこか遠くに逃げてしまったかのようだ。

「なぜ、満たされないんだろう?」
彼は夜、窓の外を見つめながら自問する。街の灯りが遠くで揺れ、人々の笑い声が風に乗って聞こえてくる。でも、その笑い声は彼には届かない。まるで、自分だけがこの世界に属していないような気がした。

ある日、彼はふと気づいた。
「もしかしたら、探しているものは外にはないのかもしれない……」
その瞬間、彼の心に小さな光が灯った。彼はそれまで、社会が教えるままに、すべてを外に求めてきた。恋愛、仕事、友情、承認――それらが自分を満たしてくれると信じてきた。でも、どれだけ手に入れても、心の奥の空虚感は消えない。

彼は静かに目を閉じ、自分自身と向き合うことにした。
「内なる自分……それはどこにいるんだ?」
彼は自分の中に深く潜っていく。過去の記憶、傷ついた感情、忘れていた夢――それらを一つひとつ拾い上げ、丁寧に見つめ直した。初めは苦しかった。長年放置していた感情が渦巻き、彼を押しつぶそうとした。でも、彼は逃げなかった。自分自身と向き合い続けた。

そして、ある瞬間、彼は気づいた。
「ああ、これか……」
彼の中に、静かな充足感が広がった。それは外からもたらされるものではなく、自分自身が持っていたものだった。彼は初めて、自分が完全であると感じた。他人に依存しなくても、自分自身で自分を満たすことができる――その感覚は、彼にとって新しい世界の始まりだった。

彼はそれから、周りの人々との関係も変わっていった。以前は、他人に過度な期待を寄せ、それが叶わないことに失望していた。でも今は、他人に何かを求めるのではなく、自分自身が与えることに喜びを見出していた。彼の関係は、依存や要求を超えた、より深いものになっていった。

ある日、彼は友人に言った。
「僕は、ずっと外を探し回っていた。でも、本当に探していたものは、自分の中にあったんだ。内なる充足感……それを見つけたとき、すべてが変わった」
友人は彼の言葉を聞き、深くうなずいた。

彼はまた、現実に根を張ることを学んだ。以前は、自分がこの世界に属していないような気がして、ふわふわと浮いている感覚があった。でも今は、日常生活の細部に注意を払い、身近な人々を大切にすることで、しっかりと地に足をつけている。彼は家族を助け、友人と笑い合い、小さな幸せを積み重ねていった。

彼の心には、静かな平和が広がっていた。
「これが、本当の自分なんだ」
彼は窓の外を見つめながら、微笑んだ。街の灯りは相変わらず遠くで揺れているが、今はその光が彼にも届いているように感じた。

 

 

 

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