1=超能力開発のシステム
チャクラの機能
前の章において、私は、チャクラを、内分泌腺という近代医学、生理学の面からながめてみ
た。それでは、そのチャクラを、密教自身はどのように考え、どのように説明しているか、今度
は密教の立場から見てみよう。
エネルギー
1 ムラダーラ・チャクラ
体力が異常に増進して、普通人の三~五倍の精力を持つようになる。三日、四日の徹夜くらい
平気になる。一切の病気を受けつけず、健康体そのものとなる。病弱だった者は、その悪いとこ
ろがみな譲ってしまうのだ。このチャクラに Samyama を集中したとき瀕死の病人でも床を蹴っ
て立ち上るだろう。男女ともに実際の年令より一〇歳以上若くなる。そのかわり、強烈な性欲と
生殖力を持つようになるので、そのエネルギーを、オージャスという知能のエネルギーに変える
方法をあわせ教える。
2 スヴァジスターナ・チャクラ
このチャクラにエネルギーを集中すれば、気力が充実し、勇敢になって、積極果敢な行動力を
発揮するようになる。なにものをも畏れず、なにごとにも惑わず、不動の信念をもってどんな困
魅にもひるまない。生死を超越した超人的手腕力量を発揮する。
チャクラの位置
(4)
(0)
12-
せいらん
3 マニピューラ・チャクラ
細頁に述べたヨーガ・スートラの「消輪に綜制をほどこすことによって、体内の組織を知るこ
とができる」というのが、このチャクラである。体内の組織を知ることができるというのは、た
だ知るということだけではなく、からだの組織を自由にコントロールすることができるというこ
とである。それも、自分のからだだけではなく、他人のからだも自由にコントロールする力を持
つから、人の病気なども即座に恋してしまうのである。
このチャクラは、五気のうちの「サマーナの気」に属するものである か ら、「サマーナ気を克「じょう
服するならば、身体から火始を発することができる」とあるように、このチャクラを綜制するこ
とにより、火のエネルギーを出せるようになる。念力の護摩の火は、このチャクラと、ヴィシ
ュダー・チャクラを使って出すのである。クンダリニー密教の奥義書には、「定に入って目を閉
じているとき、このチャクラから、黄色味を帯びた白熱の火焰が水蒸気のように立ちのぼるのが
見え、また、道を行くとき、同じ色をした火焰に腰から腹部のあたりがつつまれているのが見え
る。うすい煙が霧のように見えることもある」と記されている。 このチャクラが、ムラダーラ・
チャクラで増強された生殖エネルギーを、別な物質に変化させる。(どうしてそれができるかは
あとで述べる)おなじように、体内に入ってきた毒物、毒素は、このチャクラが分解したり、ベ
つな物質に変えてしまう。だからPCB、DDT、などの毒物も、このチャクラの力で無害のし
のにしてしまうことができる。
はっきり火焰が出せるようになると、物質原素を変化させて、べつな物質に変えてしまう力を
持ちはじめる。
アナハタ・チャクラ
他心通の力があらわれてきて、他人の心が手にとるように分るようになると同時に、他人の心
を自由に動かす力が出てくる。
つづいて、目に見えぬものの高い心(聖霊、神霊、主導霊と表現する)と心を交流することがで
きるようになる。自分にとって不可解な、理解できぬことなどを、天地にみちた、すぐれた心、
シッダー智恵のエネルギーに同化してそこから開くことができる。つまり、人の
人の持っていた心のエネルギーはこの空間に痕跡をとどめているので、このチャクラでその心の
波動と同じ波動になれば、その心が持っていたすべてのもの、意識も、知能もみな自分と同化し
で自分のものになるということである。そういう意味で、このチャクラに十分熟達すると、霊界
(四次元)の世界と交流の道がひらけるのである。
5 ヴィシュグー・チャクラ
超人的な聴力がそなわる。実際に、このチャクラが使えるようになると、それまで全く聞こえ
ていなかったある音響を聞くことができるようになる。これは私自身の体験であるが、その音が
どんな音であるかは、ここでは伏せておく。私が弟子の指導にあたって、その弟子がどんな音響
を聞いたかをしらべることにより、その弟子が本当にこのチャクラを体得したかどうかの判定基
楽になる。そういうものを判定基準にしなくても、指導者には分るが、もし、こういう音だと前
もって知らせておくと、自己暗示でそういう音を聞いてしまうこともあるので、それに類するこ
とは一切伏せておくわけである。法を惜しんで公表しないわけではないのである。ただ、いえる
ことは、人の聴覚は、四〇、〇〇〇~五0、000キロサイクルの振動波しか聞くことができな
いが、このチャクラを修得すると、その倍以上に聴覚の幅がひろがるということである。一〇〇
メートルはなれて人の心臓の鼓動も聞くことができるということである。ちなみに、犬の聴覚
は、八〇、〇〇〇~九〇、〇〇〇キロサイクルとされている。
ヨーガ・スートラにある「あらゆる生きものの叫び声の意味がわかる」
わる。仏教の天耳通である。
んにつ
また、このチャクラは、頭部、上肢(両腕)及び胸部の筋肉運動に深い関係を持つ。
6 アジナー・チャクラ
異常な透視力を持つようになる。ヨーガ・スートラにある「心の発現にそなわる光をあてるこ
とによって、どんなに微細なものでも、人目につかぬところにかくされているものでも、はるか
遠くにあるものでも知ることができる」という能力である。
テレパシー能力が生ずる。ヨーガ・スートラにいう 大脫身』が可能になるのはこのチャクラ
である。
このチャクラは、また、命令のチャクラ、願望成就のチャクラ、自在力のチャクラともいわ
れ、熟達すると、自然に命令してこれを自在に動かし、自由に支配することができるようにな
る。すなわち、八種の自在力をそなえるようになる。八種の自在力とは、前にも述べたように、
の身体を極限まで小さくして、岩などを自由に通り抜ける力のからだを大空にいっぱいになる
は大きくする力の蓮の糸や綿くずよりも軽くなる力 4望みのままに、月にでも指をふれる
とができる力の自分の意志するままに、どんなことがらでも実現できる力 世界を創造
し、する力の方物を自分の意のままに従わせる力る大地のように身を重くすることので392
きる力、あるいは、自分の意欲の対象を必ず手に入れることのできる力、の八種である。
7 サハスララ・チャクラ
頭のなかの光明 Murdha-jyotio といわれるチャクラである。 Brahma-randhra 梵の座、梵の
製け日という頭蓋骨の接合するところの真下に位置する。梵の座、梵の裂け目とは、梵すなわち
聖なるもの、と一体になる場所という意味である。
さんぜん
このチャクラを目ざめさせると、この部位に光明があらわれて、燦然とかがやく。頭のなかの
光明である。
クチョウ
このチャクラはすべてのチャクラを統合してこれを自由に制御する。すべてのチャクラを自由
に制御することができるようになると、彼は次第に変身する。昆虫が全身を覆うかたい表皮を次
第に溶かし、しなやかな、しかし丈夫な羽翼を自然に身につけて、空飛ぶ蝶に変態するごとく、
彼はヒトからべつな生物に変身する。三次元生物のホモ・サピエンスから四次元生物の超・ヒ
ト、ポモ・エクセレンスに変身する。ヨーガでは、これを聖なるものと一体になる、と形容した。
のチャクラを、聖霊が宿り、聖霊と交流するところであるといっている。このチャクラを完成
した音を、超人、大師、救済者と呼ぶ。超人は、物質世界を超越し、時間と空間の制限を受
けない、ヨーガ・スートラにあるように、自由に自分の肉体を消失させ、一瞬のうちにヒマラヤ
の感地から東京に飛来し、一利那のうちにヨーロッパへ去る。彼は、四次元世界の時間と空間の
を意しているのである。二次元(平面)世界の生物にとって、
の行動はナノとしか思えぬように、三次元生物のわれわれには、四次元世界に住む超人の動きは
全く理解できない。インドでは、仏陀が超人であるとして、このチャクラの完成者であること
を、形を以て示している。その形を、おそらく、あなたも必ず目にしているはずなのであるが、
あなたは多分そのことに気づいていないのであろうと思われる。
このことについて、「ザ・チャクラス」の著者、Leadbeater 氏は図を示して解説している。
次頁の下の図は、ジャワの寺院の仏像である。上は東大寺法華堂の仏像である。この二つの像
の頭部がサハスララ・チャクラの、二つの型を示しているのである。下の像は、チャクラによっ
て発達した頭蓋をそのまま示している。この頭頂の盛りあがりは、多くの人びとが考えているよ
とうちょう
うに、マゲではないのである。これは、肉壷といって、仏陀の持つ「三十二相」のひとつで、頭
骨がこのように発達して盛りあがっているのである。なぜ発達したかというと、このチャクラの
にか
修行によるもので、その盛りあがりはこの修行を完成したことをあらわしているのである。
ら、修行中の仏陀の頭骨はこのように盛りあがりを見せず、普通人とおなじ頭蓋をしている。修
行を完成して仏陀に変身したとき、彼の頭骨はこのように変化している。
Loadweater 氏によればこの像の頭部は、「最初に九六〇の花弁のように大きい盛り上り、それ
から、頭きに、それから上っている十二のより小さい盛り上りがある」といっている。巻頭のカ
ラー写真にある通り、このチャクラは、中心の軸が十二、その周囲の輪は、九六〇である。氏
は、このかたちが、仏陀に象徴されるこのチャクラの二つの型のうちのひとつであるといっ
