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仏陀の言葉

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1. 「ブッダの四種の修行者」
2. 「道を歩む者たちの姿」
3. 「修行者のあり方:清らかさと汚れ」

 

 

 

その日、鍛冶工のチュンダは心に疑問を抱き、大いなる智慧を持つ聖者に向かって問いかけた。「世にはいかほどの修行者がおるやら。あなたの言葉を聞かせてほしい。」

偉大な師、ブッダは静かに応えた。「四つの修行者があるが、第五の者はない。問いかけるならば、それらを明かそう。『道に勝つ者』、『道を説く者』、『道を生きる者』、そして『道を汚す者』だ。」

チュンダは続けた。「『道に勝つ者』とは誰か? 『道を学ぶ者』が何故無比なのか? そして『道を生きる』ことを教えてほしい。『道を汚す者』も知りたい。」

ブッダは答えた。「疑いを捨て、苦しみを離れ、ニルヴァーナの安らぎを得、欲望を捨てる者。彼らが『道に勝つ者』とされる。」

「この世で最高のものを理解し、法を説き、欲望に振り回されない者が『道を説く者』。」

「正しい道に生き、自己を制御し、穏やかに警戒し、清廉な言葉を持つ者が『道を生きる者』だ。」

「そして、誓約を破り、傲慢で欺瞞に満ち、無節操でおしゃべりな者が『道を汚す者』である。」

その答えに、チュンダは深く考えた。そして、修行者たちの姿を見極め、その信念を堅く保った。彼は汚れた者と清らかな者を見分ける術を得たのだ。

 

5、チュンダ>■□■
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83 鍛冶工のチュンダがいった、「偉大な智慧ある聖者・目ざめた人・真理の主・妄執を離れた人・人類の最上者・優れた御者に、わたしはおたずねします。──世間にはどれだけの修行者がいますか? どうぞお説きください。」

84 師(ブッダ)は答えた、「チュンダよ。四種の修行者があり、第五の者はありません。面と向かって問われたのだから、それらをあなたに明かしましょう。──<道による勝者>と<道を説く者>と<道において生活する者>と及び<道を汚す者>とです。」

85 鍛冶工チュンダはいった、「目ざめた人々は誰を<道による勝者>と呼ばれるのですか? また<道を習い覚える人>はどうして無比なのですか? またおたずねしますが、<道によって生きる>ということを説いてください。また<道を汚す者>をわたくしに説き明かしてください。」

86 「疑いを越え、苦悩を離れ、安らぎ(ニルヴァーナ)を楽しみ、貪る執念をもたず、神々と世間とを導く人、──そのような人を<道による勝者>であると目ざめた人々は説く。

87 この世で最高のものを最高のものであると知り、ここで法を説き判別する人、疑いを絶ち欲念に動かされない聖者を修行者たちのうちで第二の<道を説く者>と呼ぶ

88 みごとに説かれた<理法にかなったことば>である<道>に生き、みずから制し、落ち着いて気をつけていて、とがのないことばを奉じている人を、修行者たちのうちで第三の<道によって生きる者>と呼ぶ。

89 善く誓戒を守っているふりをして、ずうずうしくて、家門を汚し、傲慢で、いつわりをたくらみ、自制心なく、おしゃべりで、しかも、まじめそうにふるまう者、──かれは<道を汚す者>である。

90 (彼らの特長を)聞いて、明らかに見抜いて知った在家の立派な信徒は、『かれら(四種の修行者)はすべてこのとおりである』と知って、かれらを洞察し、このように見ても、その信徒の信仰はなくならない。かれはどうして、汚れた者と汚れていない者と、清らかな者と清らかでない者とを同一視してよいであろうか。」

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