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超ヒト脳発達度係数三・九

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の超ヒト脳発達度係数三・九
もう間もなくやってくる未来社会で、人類は二つの根底にいかれるだろう。
それは、二つの民族でもないし、二つの階級でもない。二つの種属である。
そうして、その二つの種属は、しばらくのあいだ共存するけれども、間もなくその一方はお
ろん、急速にこの世界からすがたを消してゆくだろう。
そういうと、人類が二つの対立を示すのは、なにも未来社会にかぎったことではなく、いまだ。
っでとうではないかと、いくつかの例をあげる人がいるかも知れない。
たしかに、それは、有色人様と白色人種、自由社会と共産圏社会、富める者と貧しき者、支
す必者とされる者、と、いくつか、かぞえることができるだろう。
くん
そういう分類とはまったく異質の区分が、ごく近い将来、われわれの世界にあらわれようとし
ている。そういう動きが、すでに現在おこりつつある。
それは、一つのヒト属である。
たらしい人とふるい人類―。
いとうは普通の現代人、ホモ・サピエンス Homo-sapiens である。これがふるい人類だ。
もうひとつは、特殊な能力を身につけた未来人、ホモ、エクセレンス Homo excellens でいかな
る。つまりあたらしい人類だ。
ホモ・サピエンスとは、ほかならぬわれわれ自身のことであるが、ホモ・エクセレンスとは、
どういうヒトか?
ホモ・エクセレンスとは、ホモ・サピエンスが持たない特別な能力を身につけた「優秀なる
ト」という意味である。ある人たちは、この未来人に、ホモ・インテリゲンス(聡明なるヒト)と
いう名をつけている。
では、この優秀なる未来人、ホモ・エクセレンスは、どういう特殊な能力を持っているのか?
彼の持っいくっかの特長をあげてみよう。
「ドの種属、超・ヒトは、おそらく、三・九という脳発達度係数を持つだろう」
と、世界的に著名な人類学者、パリ大学のジョルジュ・オリヴィェ教授は、その著「ヒトと進
化、過去現在そして未来」のなかでこう語りはじめる。
「(こういうきわめてすぐれた生物の能力を、 それよりはるかに劣ったわれわれが、あれこれい
うことはできないが)とにかく、この超・ヒトの知的能力は、辛うじて想像することができる。
それは、たとえば、
第四次元の理解。
2 視雄た体をとっさに把握する能力。
常にい選母

5
あとっさ
4 無限に発展した道徳意識の保有。
とくにわれわれの悟性には不可解な精神的な特質。
などである。
わたしは、脳発達度係数三・九をもつ生き物の体のかたちや、すばらしい知能や、われわれに
はとうてい理解できない行動がどんなものであるかは、想像力のゆたかな人達にまかせることに
する。われわれがメクラであるのに対して、われわれの後継者たちは千里眼の持ち主なのだろう
から」(芦沢玖美訳・みすず書房刊)
と述べている。
オリヴィエ教授は、出版社の紹介文によると、パリ大学理学部人類学教授であり、人類学、解
剖学のかず多い論文のほかにいくつかの著書を持ち、そのなかでも「人類学的解剖学」はフラン
ス学士院賞を受けた。自己の専門分野の研究に多くの業績をあげているばかりでなく、若い研究
者の育成にも心をそそぎ、フランス人類学の名実ともにすぐれた指導者である』と記されてい
る。
わたくし
まさに、当代一流の科学者であるといわねばならない。
その科学者が未来人ホモ・エクセレンスの出現を、このように予告しているのである。著者
が、なんの根拠ももたず、ただいたずらに鬼面ひとをおどろかす筆をとっているのではないの
だ。それはかならずやってくる。ではー、そのホモ・エクセレンスは、いったい、どこから、

いつやってくるのだろ
未来人、ホモ・エクセレンスの到来は、歴史の必然であるとオリヴィエアに
では人類の歴史をたどってみよう。
生ずあらわれたのは、オレオピテクス、ラマビテクスから進化してきたオーストラロピテクス
(猿人)であった。が、しばらくして、ピテカントロプス・エレクトス(原人)がこれにとって
かわった。しかし、まもなく、ネアンデルタール人 (旧人)がやってきて、そのあとを継ぎ、彼
らの時代はおよそ一〇万年ちかくつづく。
けれども、今から四、五万年ほど前、かなり進んだ 知能を持つクロマニョン人 (新人)が出現
すると、彼らは急速に姿を消して絶滅してしまった。しかしそのクロマニョン人も、今から一万
年ほどまえに、オーストラロイド(ジャワ)、モンゴロイド(中国)、ネグロイド (アフリカ)、コーカ
ソイド(ヨーロッパ)というあたらしい現世人類の種のなかにあわただしく消滅してしまった。こ
れは、歴史のごく表面にあらわれているだけの事実で、このほかにも、いくつかの知られざるヒ
ト・属、あるいはその分枝が、無数にあらわれ、歴史をつくる間もなく消滅していったと考える
学者はかず多い。
める著名な科学者は、ひとつの種の寿命は一〇〇万年だと語り、ホモ・サピエンスは出現以
来、間もなくこの年令に達するはずだという。そうして、オリヴィエ教授もまた「いま、われ
れ ,われの後継者であるっぎの人類のことを考えるのは、まったく筋みちの立ったことである。といっているのだ。
いったいもの新しいとは、いつあらわれるのか?
一万年さきか?二万年
だいたい、ホで、サピエンスのつぎの人類なんて、それはちょうどあの太陽がいつか燃えつき
てしまうぞ、というのと同じことで、空想ではないにしても、おそらくそれは天文学的数学のは
るか未来の退来事にちがいなく、そんな心配をしているほどわれわれはヒマ人ではない、とあな
たはいうかも知れない。
とんでもない!
そんなことをいっていたら、それこそあなたは、間抜けになってしまうぞ。
オリヴィエ教授は、生物学の進化の法則の上に立ってこう予言するのだ。
「未来のヒトは間もなく不意に来ることになる」
そんなに早くりとあなたはびっくりするだろう。だが、あなたはここでさらにっと
びっくりしなければならないのだ。
この新しいとか、赤毛・エクセレンスは、瞬間もなく不意に来る。のではなく、それはもうす
2プロローグ

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