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三種の智慧

仏陀によってさとられた理想の状態は、定という特別な精神統一が得られている間だけでなく、日常ふつうの生活においてもぜったいに不安苦悩のないものでなければならないのである。そうしてそ

れがそのままそのひとのはたらきとなって、そのひとの日常活動の上に発揮されるものでなければならない。では、それはどのようなものであるか? 仏陀はそれを「慧Lすなわち智慧によるはたらきであるとされたのである。

 ではその智慧とはどんなものか?

 それはまずこの世の中の実相、すなわち存在の理法である縁起や四諦の法を如実にさとり、その上に立っていかなる場合にも窮することなく自由自在に活動して、高い理想をの世の中に現実に実現していく「力Lである。実に智慧とは力でなければならぬのである。すなわち、その智慧は「三明」

という三種の智慧から成り、そこから六種の超人的な力が発揮されるという。

神   足   通 God foot 天  耳  通 Heaven and ear

神   足   通

大地のなかにもぐったり、壁や岩を突き抜いたり、身体を大きくしたり小さくしたり、一身を多身としたり、多身を一身としたり、すがたを消してしまったりするような、不可思議な力であるとされている。『長阿含経』には、仏陀が、マガダ国から北方ワズンー国に向かわれる際、満水のガンジス河を、多くの弟子たちとともに、舟や筏を用いることなく、飛行して渡ったと述べられている。また、パーリ律大品受戒篇のなかに、耶舎の父がかれをたずねて仏陀のもとに来たとき、仏陀は耶舎を父に見えないように姿を消して父のために説法したとしるされている。

 いずれもとうてい信じがたく思われる奇蹟であるが、しかし、やや後代の『ヨーガースートラ』などにも、ヨーガの習熟者が自在に身をかくしたり、身体を大きくしたり小さくしたり、また壁や岩を突き抜いて向こうがわに身体を移動してしまう力の獲得のことが書かれている。現代のわれわれができないからといってぜったいにだれにもできないとはいえないのであって、。絶対定”に入った聖者の身心はすでに人間ではない存在になっており、三次元の世界に関路している凡夫にはとうていうかが

い知ることのできない世界があるのである。凡夫のわれわれは、できるとかできないとかなどというべきではなく、ただすなおにうけとっておくべき次元であろう。

ふつうの耳では聞くことのできないような遠い声、または微小な声を聞く異常

 

 天  耳  通 な聴力をさす。

 わたくしは、密教の求聞持聡明法の成就に際して得られる通力(能力)の一つが、この天耳通とふかい関連があるものと確信している。それは、求聞持法の修行により、ふつうのひとの耳では聞くことのできない低い振動数の音を聞きわけることができるようになるのである。もちろん、自分でもその振動数の声で言葉を発することができるのであるが、ふつうの人の耳ではその声を聞くことができないのである。この能力を待った者同士の間では、多くの人の前で、それらの人たちに聞かれずに、会話を交わすことができるのである。くわしいことは、拙著(角川選書『密教入門・求間持法の秘密』およ

び、雑誌rTne lxleditatlonJ創刊号所載。プエブロ族の少年乙を読んでいただきたい。

 

 また、この能力は、単に微細な声を聞くことだけではなく、声の意味内容をふかく洞察することをも意味するのである。世の中の評判や民衆の声を聞いて、社会の動向をいちはやく事前に察知してしまうことなども、それである。そして、こういう状勢判断の智慧は、ふつうの社会人にとっても必要であろうが、ことに、社会をリードし、民衆を救済しなければならぬ宗教家にとっては、最も必要欠くべからざる能力というべきであろう。修行によってすでに超人的な能力を持つ聖者が、そういう方

面にその力を発揮したとき、天耳通としか表現できぬ非凡な神通力となってあらわれるのである。

 

God foot

Go into the ground, pierce through walls and rocks, make your body bigger or smaller, make yourself more versatile, make yourself more versatile, or erase your head. It is a mysterious power. According to the Naga-Akkei, Buddha flew across the flooded Ganges River with many disciples without using boats or rafts when traveling from Magada to the northern Waziun. I have. Also, when the father of Yasha came to Buddha in search of the Parliament of the Great Pieces, the Buddha disappeared so that she could not be seen by her father and preached for her. Have been supposed to.

It is a miracle that seems to be hard to believe at all, but in some later generations such as the Yoga Sutra, yoga masters can freely wear, enlarge and reduce the body, And the acquisition of the power to move through the rock through the rocks. Just because we can’t do it today doesn’t mean that we can’t do it. The body and soul of a saint who has entered “absolutely” has already become a non-human being, and a general who is related to the three-dimensional world may

There is a world that cannot be known. We, the average man, shouldn’t be able to do or can’t do it, but it’s just a dimension we should take.

Abnormal hearing of distant or faint voices that cannot be heard with normal ears

This means that your ears are well understood.

て い る I am convinced that one of the abilities (capabilities) obtained in fulfilling the Esoteric Buddhism’s Gokunji Satoshi Act is closely related to this Tenmichi. That is, the practice of the hearing-hearing method enables us to distinguish low-frequency sounds that cannot be heard by the normal human ear. Of course, you can speak at the frequency of your own voice, but you cannot hear that voice with your normal ears. Those who wait for this ability can have a conversation in front of many people without being heard by them. For more information, see my book (Kadokawa’s book, “Introduction to Esoteric Buddhism,

And the first issue of the magazine rTne xlleditatlonJ. I want you to read Pueblo’s Boy Otsu.

Also, this ability means not only listening to the fine voice, but also insight into the meaning of the voice. For example, listening to the reputation of the world and the voices of the people, and quickly detecting social trends in advance. And this kind of wisdom of judgment is necessary for ordinary members of society, but especially for religious people who must lead society and save the people, it is the most essential ability. Will. A saint who already has superhuman abilities through training,

When it exerts its power on the surface, it becomes an extraordinary mysterious power that can only be expressed as Tenmitsu.

   戒学・定学・慧学 

まう。そしてそこから、究極の境地、ニルヴァーナヘの道がひらかれるのである。

 この解脱門と求聞持門とのかかわりについては、仏陀が、仏教の修行にぜったい欠かしてはならぬ

と教示された「三学」から説明していかねばならない。

「三学Lとはなにか? (三学乱頴鮪丿昌)

   戒学・定学・慧学

 三学とは、さきにも少しふれたが、「戒学・定学・慧学」の三つをいうのである。

 まず戒学であるが、これは、修道の中でとくに情意的習慣的な悪業を矯正して、よい方に向かわし

めるものである。戒(RQ)という言葉には、習性・習慣の意味があるというが、つまり、善にせよ、

悪にせよ、習慣的行為をすべて「戒Lというのである。しかし、ふつうには、わるい面にたいしては

「破戒」(芭?1罵庄毀戒)とか「悪戒」(IS回)というように呼ばれ、単に「戒Lというときには、

よい習慣的行為をさすのである。だから、一般的な意味では、戒とは道徳的行為ということになる。

Rpは英語のmoralとかethicにあたるものだからである。

 実践的な修行の面で戒金定義するとしたら、それは定のための「身心・環境の調整と制御Lという

ことになるであろう。

 ではなぜそれをするのかというと、「定Lと「慧Lを獲得するためである。

第四章

 定とは、「等持」とも「三昧」とも訳されるように、瞑想して精神を集中し統一して散

乱しないように等しく持ち、専心した三昧の状態におくことである。ではなぜ定か必要であるかというと、もちろん、どんなことでも統一し集中したこころを以てしなければ、完全に遂行するということができないからである。

 ところで、精神を集中し統一するためになにが一番必要かということ、まず、それをするにあたって、その人の心身と環境がそれを完全に果たせるように、よく調整されているということであろう。

それがさまたげられるようなこと、たとえば、睡眠不足とか、過労とか、過食暴飲とか、病気、負傷、あるいはノイローゼなどで身体の調子をわるくしていたり、なにか不道徳なことや不義理のことをして心配ごとや不安なことがあって精神が安定しなかったり、また、家庭その他の環境上、非常に不安定な状態におかれたりしていると、当然、精神を集中したり統一したりすることは困難である。

 もちろん、そういった不利な状態を克服して高い境地に入ることこそが大切なのであるが、最初からそういう状態であっては進歩することができない。まず、そういう悪条件をとりのぞくところから

はじめなければならない。仏教的にいえば、悪因縁からの解脱を考えねばならないのる。

 要するに、戒というのは、必ずしも倫理道徳的な善のみをいうのではなく、よく習慣づけられた健全な肉体および安定した精神と環境、それをいうのである。戒がととのってはじめて定が順調かつ完全に得られるのである。

 つぎに「定Lであるが、定は、定それ自体が目的ではないのである。ここをまちがえないようにしなくてはならない。定すなわち瞑想であるが、瞑想というとただ単にだまってものを考えたりなにかの目標に精神を集中したりしさえすればよいことのように考え、そう指導しているひとびとが多いようだが、そうではないのである。仏教における定(ふかい瞑想)の目的は、それによって高度で正しい慧(智慧)を得ることなのである。

 つまり、それはこういうことなのだ。

 仏陀当時の外教(仏教以外の教え)の人々の中には、定をもって修行の究極の目標とし、定を得さえすればそれがつまりニルヴァーナの理想境に達したものであるとする、いわゆる「主定主義者Lが少なくなかった。いや、瞑想を以て主たる修行法とする人たちは、ほとんどがそうであったといって

いいであろう。仏陀が修行時代に師事したアーラーラーカーラーマおよびウ″ダカーラーマプごの二人の仙人(ぞ)や、また、六十二見のなかにある初禅ないし第四禅の禅定をもってそれがそのままニルヴァーナであるとする主張など、それである。

 しかし、禅定は、定に入って精神統一が得られている間だけは、いっさいの不安や苦悩がなくなっても、いったん定の統一状態から出ると、やはり一般人とおなじく不安や苦悩が起こるのである。したがって、「主定主義者」によれば、不安苦悩のまったくない絶対の理想境は、肉体のほろびた死後でなければ得られないことになってしまう。しかし、死後においてはじめて理想が達せられるという

ことでは、結局、それは永遠に達せられないということにほかならない。われわれが理想を達成し、理想的な人生を持つということは、この世においてでなければ意味がない。死後の来世においてはじ

めて理想を達成するというのでは、それは逃避かあきらめでしかない。この世において自分も周囲のひとびとも、すべてが理想の社会を形成していくということこそ、宗教の目的でなくてはならないはずである。それにまた、よしんば一人の主定主義者がすべての不安苦悩を絶滅することに成功したとしても、それだけでは、それはその人だけの問題であり、それがどれだけ周囲に影響を及ぼすことか、疑問である。

 仏陀が、二人の仙人のすぐれた禅定をも、いまだ十分ではないとして、かれらのもとを去られたのも、このような主定主義者の欠陥をさとられたからにほかならないのである。

 仏陀によってさとられた理想の状態は、定という特別な精神統一が得られている間だけでなく、日常ふつうの生活においてもぜったいに不安苦悩のないものでなければならないのである。そうしてそ

れがそのままそのひとのはたらきとなって、そのひとの日常活動の上に発揮されるものでなければならない。では、それはどのようなものであるか? 仏陀はそれを「慧Lすなわち智慧によるはたらきであるとされたのである。

 ではその智慧とはどんなものか?

 それはまずこの世の中の実相、すなわち存在の理法である縁起や四諦の法を如実にさとり、その上に立っていかなる場合にも窮することなく自由自在に活動して、高い理想をの世の中に現実に実現していく「力Lである。実に智慧とは力でなければならぬのである。すなわち、その智慧は「三明」

という三種の智慧から成り、そこから六種の超人的な力が発揮されるという。三明六通について解説水野弘元博士は、その著『原始仏教』のなかで、三明六通につき、つぎのように述べておられる。

  『今日の合理主義的な考え方からすれば、仏陀及び原始仏教が、三明六通というような奇蹟的神通力を説いたことは、いかにも仏教の合理性を没却したものであり、恐らく原始仏教では説かれてなかったものを、部派仏教あたりで新たに加えられた鼠入の不純物にすぎないと考える学者もあるのであるけれども、然し仏教を単なる科学や倫理や修養ではなくして、宗教であると考える

 限り、このような神通奇蹟の存在は、仏教の宗教的要素として極めて価値あり、且つ必要なものである。

  仏教は二千五百年の昔において、今日の科学時代にも劣らない合理性や倫理性を有したのであるが、然し単なる合理性や倫理性だけでは、それは宗教とはなり得ないであ。』

宗教であるかぎり、自らの実践だけではなく、他をも。絶対信”に導き入れなければならない。

 『これを他の人々に信ぜしめ、他を教化救済する利他的な宗教面は、三明六通というような神通奇蹟によって得られるのである。宗教が多くの人々に信ぜられ、広く弘まって行くのは、神通奇蹟による場合が極めて多い。感応道交という宗教的奇蹟によって、盲{の魂の救済があるからである。神通奇蹟はほとんどすべての宗教が用いる教化の手段であり、今日の新興宗教でも、そこにはいかがわしい迷信的要素をもったものもあるかも知れないが、とにかく常人に得られない不思議な霊力が行使される場合が少なくない。仏教もその例外ではなかった。釈尊に関する神通奇蹟には、甚だしい誇張や後世の創作も混じているのであろうが、それでも仏陀に具わっていた三神変通ともいう。六通のなかで、この神足通だけは、反自然的な不思議な奇蹟力をふくんでいるようである。それは、空中を飛行したり、水上を歩いたり、六通というような智慧の力はこれを否定することは出来ない。また仏教各宗の祖師といわれる、ような人々も、多かれ少なかれ、常人を超えた不思議の力をもった人であったに相違ない』

三明六通についての適正な論評であろうと思われる。

それでは、仏教で神通奇蹟といわれる三明六通とはどのようなものであろうか?

 

神   足   通

大地のなかにもぐったり、壁や岩を突き抜いたり、身体を大きくしたり小さくしたり、一身を多身としたり、多身を一身としたり、すがたを消してしまったりするような、不可思議な力であるとされて

いる。『長阿含経』には、仏陀が、マガダ国から北方ワズンー国に向かわれる際、満水のガンジス河を、多くの弟子たちとともに、舟や筏を用いることなく、飛行して渡ったと述べられている。また、パーリ律大品受戒篇のなかに、耶舎の父がかれをたずねて仏陀のもとに来たとき、仏陀は耶舎を父に

見えないように姿を消して父のために説法したとしるされている。

 いずれもとうてい信じがたく思われる奇蹟であるが、しかし、やや後代の『ヨーガースートラ』などにも、ヨーガの習熟者が自在に身をかくしたり、身体を大きくしたり小さくしたり、また壁や岩を突き抜いて向こうがわに身体を移動してしまう力の獲得のことが書かれている。現代のわれわれができないからといってぜったいにだれにもできないとはいえないのであって、。絶対定”に入った聖者の身心はすでに人間ではない存在になっており、三次元の世界に関路している凡夫にはとうていうかが

い知ることのできない世界があるのである。凡夫のわれわれは、できるとかできないとかなどというべきではなく、ただすなおにうけとっておくべき次元であろう。

ふつうの耳では聞くことのできないような遠い声、または微小な声を聞く異常

 

 天  耳  通 な聴力をさす。

 わたくしは、密教の求聞持聡明法の成就に際して得られる通力(能力)の一つが、この天耳通とふかい関連があるものと確信している。それは、求聞持法の修行により、ふつうのひとの耳では聞くことのできない低い振動数の音を聞きわけることができるようになるのである。もちろん、自分でもその振動数の声で言葉を発することができるのであるが、ふつうの人の耳ではその声を聞くことができないのである。この能力を待った者同士の間では、多くの人の前で、それらの人たちに聞かれずに、会話を交わすことができるのである。くわしいことは、拙著(角川選書『密教入門・求間持法の秘密』およ

び、雑誌rTne lxleditatlonJ創刊号所載。プエブロ族の少年乙を読んでいただきたい。

 

 また、この能力は、単に微細な声を聞くことだけではなく、声の意味内容をふかく洞察することをも意味するのである。世の中の評判や民衆の声を聞いて、社会の動向をいちはやく事前に察知してしまうことなども、それである。そして、こういう状勢判断の智慧は、ふつうの社会人にとっても必要であろうが、ことに、社会をリードし、民衆を救済しなければならぬ宗教家にとっては、最も必要欠くべからざる能力というべきであろう。修行によってすでに超人的な能力を持つ聖者が、そういう方

面にその力を発揮したとき、天耳通としか表現できぬ非凡な神通力となってあらわれるのである。

 

 他   ひ   通 他人の心を知る力である。他人の態度や言葉や顔つきなどで相手の考えなり気持なりを察知してしまうことは、ふつう一般でもおこなわれている。が、これは、相手と会わず、相手に接触しなくても、相手の性格・性質はもちろん、その考えていることや思っていることをすべて知ってしまう力である。遠距離にいる人でも、じっと定に入ってその人の顔を思い浮かべるだけで、その人がいまなにを考えているか、なにをしようと思っているかくらいのことを知ることができなければ、聖者とはいえないのである。

 

宿   命   通 自分および他人の過去の運命や状態を知る智慧である。経典では、この世に生まれる前の、過去幾代におけるすべての運命を知る智慧であるとされている。

 『われは五百劫の時期を一夜の間に追憶した』(長老の詩165)

 あるいは、『三十一劫以前の自分を想い起こした』(長老の詩217)

 などと聖典に述べられている。定に入った聖者は、自分、他人の別なく、前生のいかなる時期における状態をも知る能力を持つのである。

 

 天  眼  通 有情死生通ともいう。人びとの未来を察知する智慧のことである。

仏陀が、在家や出家の弟子たちの未来の運命についていろいろ予言されたこと

を述べた経典があるが、それはすべて天眼通によるものである。聖者が定に入ってこの通力を発揮すると、その者の未来がどのような展開をするか、すべて鏡にかけるように(現代だったらテレビで見るように、と言おうか)知ることができるのである。『長阿含経』では、弟子たちが自分の死後の運命についてあまりにしばしば仏陀に質問するので、仏陀は、これこれの修行をなした者はこれこれの結果を死後に得ることができるということを法則的に説いて、これを「法鏡Lとなし、今後は一々自分に訊くことなく、この法鏡に照らしてみて、各自に察知せよといわれたと述べている。

漏 通  尽

 

すべての「漏Lをことごとく尽滅してしまう智慧のことである。

では、「漏Lとはなにか? それは、漏れ出るもの、のことである。どこから

漏れ出るものなのか? こころの奥ふかい底から、ひと知れず漏れ出てくるものである。そんなもの

があるのか? ある。つまり、それは「煩悩Lなのである。無意識の意識層の奥底から漏れ出てきて、あなたを強力に動かすもの、煩悩、である。実に「漏Lとは煩悩の異名の一つなのである。

 その煩悩を完全に消滅させてしまう智慧がこの漏尽通である。

 すなわちこの智慧によって「業Lが全く消え去り、修行者はニルヴァーナに入るのである。したがって、この智慧は、仏教修行者の究極の智慧であるとされている。そうしてそれはどこまでも仏教修行者のみが到達できる境地であり、仏教修行によってのみ獲得できる智慧であるとされているのである。

 前に述べた五種の神通奇蹟の力は、たしかに非凡な力ではあるけれども、それは仏教以外の人びとでも、また鬼神や畜類に入る類の者でも獲得できない力ではない。しかし、漏尽通だけは仏教独特のものであって、仏教修行により、諸法の実相、すなわち、縁起や四諦の理法を如実に身につけ、さらに仏教修行独特の心身錬磨の結果、はじめて得られる通力であるとされるのである。

前の五種の神通力は、世人を教化指導する者にとってすべて必要なものであり、最高のさとりを得

た聖者阿羅漢が必ず具備しているとされるのは当然のことである。しかしそれは要するに指導者として必要な智慧であるに過ぎず、それのみでニルヴァーナに入るということはできない。要するに修行の過程において自然に身についた力を世人救済のために活用した方便的智慧である。仏教修行者の目ざすところは、どこまでもこの漏尽智の獲得でなければならないのである。と、仏陀はくりかえしつよく教示されておられるのである。

 それでは、そこにいたる一つの道を解説しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

鬼殺の劍 全集中の呼吸  Demon Sword Full concentration breathing

 

 

 

著しく増強させた心肺により、一度に大量の酸素を血中に取り込むことで、瞬間的に身体能力を大幅に上昇させる特殊な呼吸法

当然ながら相応の負荷を使用者に強いるため、基本的には短時間のブーストとして使用する。この身体ブーストをかけた状態で、各々の(育手から学んだ)流派に従った型から必殺の剣戟を繰り出し、鬼と対峙する。
即ち、鬼殺の剣士の基本且つ奥義でもある。

著しく増強させた心肺により、一度に大量の酸素を血中に取り込むことで、瞬間的に身体能力を大幅に上昇させる特殊な呼吸法

 

呼吸ほ4つの呼吸法があります。

 

長出入息呼吸法

長出息呼吸法

反式呼吸法

強短息呼吸法(大の呼吸法)

 である。

 かんたんに説明すると、の長出入息呼吸法は、出る息、入る息、どちらも、で

きるだけ細くく深く呼吸する。一呼吸に二〇秒から三〇秒、一分くらい、時間を

かける。

 

長出息呼吸法は、出る息のみをできるかぎり細く長く吐いて、吸う息はふつ

うに吸う。

 

の反式呼吸法は、ふつうの呼吸とちかって、息を吸うとき、腹部をひっこめ、

息を吐くとき、腹部をふくらませる。ちょうど逆になるわけである。

 

の強短息呼吸法は、「大の呼吸」と呼び、片方の鼻孔を指で押さえて閉じ、片

方の鼻孔で強く短く呼吸する。

 

A special breathing technique that uses a significantly enhanced cardiopulmonary system to draw a large amount of oxygen into the blood at once, thereby dramatically increasing physical performance instantaneously.

Naturally, it is used as a short-time boost in order to force the user to a corresponding load. With this body boost applied, he will launch a deadly sword fight from a model that follows each school (learned from nurturers) and confronts the demon.
In other words, it is also the basic and secret of the swordsman.

 

A special breathing technique that uses a significantly enhanced cardiopulmonary system to draw a large amount of oxygen into the blood at once, thereby dramatically increasing physical ability instantaneously.

There are four breathing techniques.

1 long in-out breathing method

2 long breathing breathing 2

Three-way respiration

4 Breath breathing (strong breathing)

.

説明 Easy to explain, one long-in / out-breathing breathing method,

Breathe as thin and deep as possible. 20 to 30 seconds, about 1 minute, time for one breath

Multiply.

2. The long-inspiration breathing method exhales only the exhaled breath as thin and long as possible, and breathes in normally.

I suck.

In contrast to ordinary breathing, the counter-breathing method of 3 is that when you inhale, you stomach down,

When exhaling, inflate the abdomen. It is just the opposite.

The strong and short breathing technique of 4 is called “Large breathing”. One finger of the nostril is closed with a finger and closed.

Breathe strongly and shortly in one nostril.

 

 

呼吸    ヨガの呼吸法で効果UP! 腹式呼吸のメリットとコツとは?

ヨガで呼吸法が大事と言われるのはなぜ?

 

身体を動かしたり筋肉を伸ばしたりするヨガで、そもそもなぜ呼吸法を大事にするのでしょうか。ヨガでは息を吸うことと吐くことをどちらもバランスよく行うことを重視しますが、いずれも鼻で行う「鼻呼吸」が基本です。これは、鼻呼吸で息を吸ったり吐いたりすることで、無意識に腹式呼吸ができるからです。

しっかりと腹式呼吸ができると、副交感神経が活発になり、気持ちが落ち着きリラックスすることができます。リラックスしながらヨガのポーズを取ることでより効果が得られることから、鼻から息を吸ったり吐いたりすることによる腹式呼吸が重要視されています。

 

ヨガの呼吸法では腹式呼吸を意識

ヨガの呼吸法で大切な「腹式呼吸」ですが、普段私達が行っている呼吸とは何が違うのでしょうか。普段意識せずに行っているのは「口呼吸」で、これは口から息を吸ったり吐いたりしている状態です、吸った息は身体の浅い部分の肺のあたりにしか行きわたらないため、全身をリラックスさせることはできません。

腹式呼吸の場合は、吸った息が、お腹にまで行きわたり、お腹を膨らませながら息を吸い、お腹をへこませながら息を吐くことにより、酸素を身体全体に行きわたらせることができます。

 

腹式呼吸で自律神経が整う

この腹式呼吸により得られるメリットはリラックス効果だけではありません。人間の身体は副交感神経と交感神経がバランスをとりながら身体のパーツの働きを調節しています。副交感神経と交感神経のバランスが乱れてしまうとさまざまな不調をきたしますが、いずれも意識的にコントロールすることができません。

しかし呼吸法を意識することで、自律神経にアプローチすることが可能になります。腹式呼吸で息を吐くと副交感神経が活発になり、腹式呼吸で息を吸うと交感神経が活発に働きます。腹式呼吸によりゆっくりと息を吐く」ことで副交感神経が優位になり、自律神経のバランスをとることができます。

 

内臓機能をアップさせる&リラックス効果も!

さらに腹式呼吸には内蔵機能をアップさせる効果があります。肺呼吸ではなく腹式呼吸により横隔膜・腹斜筋・腹横筋などのインナーマッスルを使います。インナーマッスルを使うと鍛えられ、内臓機能が向上し身体を冷やさないようにしてくれます。

また、脳内のセロトニンという物質が不足すると、うつなどの精神的な不調に陥りやすいと言われています。このセロトニンは脳内のバランスを整えて、気分や集中力に影響を与える物質ですが、実は腹式呼吸を10分以上続けることで、セロトニンの分泌が高まると言われています。セロトニンが増えることでリラックス効果があるのが嬉しいですね。

 

腹式呼吸のコツは?

腹式呼吸によりたくさんのメリットがあることがわかりました。しかし、普段慣れていない腹式呼吸は少しコツを必要とします。その方法を解説していきます。

 

息を吸う&吐く腹式呼吸のコツ

まず、慣れないうちは、お腹に手を当ててお腹に空気が入っているかどうかを確認しながら腹式呼吸に慣れていきましょう。最初に体の中の空気を全部吐き出します。そして口をすぼめるようにして、「ふー」と声を出しながら長くゆっくり息を吐き出していきます。体の中にある二酸化炭素を全部吐き出すようなイメージです。体内の空気を全部吐き出すことができたら、お腹に空気を戻すように鼻から空気を吸います。

コツとしては、長くゆっくりと息を口から吐き、そして鼻から吸うことです。慣れてくるとヨガのポーズをしながらでも自然とできるようになります。

 

息を止める腹式呼吸のコツ

腹式呼吸には、途中息を止める「完全呼吸法」というものもあります。先ほどの腹式呼吸の手順の中で、息を吸い込んだ後3〜6秒程息を止める方法です。息を止め、体内で酸欠状態になった脳は体内の酸素量が少なくなっていると判断し、多くの血液を脳に運び出します。

そうすることで酸素を含んだ血液が通常以上に脳にいきわたり、脳が活性化します。ヨガのレッスンで「息を止めて!」という場面があれば、それは脳の活性化を目的に行っていることです。ヨガのポーズと組み合わせることでより効果を実感することができるはずです。

 

 












二十八宿  宿曜

二十八宿一覧[編集]

日本で使われている二十八宿の一覧を示す。28の星宿は、4方位の7つずつのグループに分けられ、それぞれの方位に青龍玄武白虎朱雀という各方位の獣神の姿を当てはめている。

宿名 訓読[注 2] 距星[注 3] 吉凶[9]
東方青龍 角宿 すぼし おとめ座α星 着始め・柱立て・普請造作・結婚に吉。葬式に凶
亢宿 あみぼし おとめ座κ星 衣類仕立て・物品購入・種まきに吉。造作に凶
氐宿 ともぼし てんびん座α星 結婚・開店・結納・酒造りに吉。着始めに凶
房宿 そいぼし さそり座π星 髪切り・結婚・旅行・移転・開店・祭祀に吉
心宿 なかごぼし さそり座σ星 祭祀・移転・旅行・新規事に吉。造作・結婚に凶。盗難注意
尾宿 あしたれぼし さそり座μ星 結婚・開店・移転・造作・新規事に吉。着始め・仕立てに凶
箕宿 みぼし いて座γ星 動土・池掘り・仕入れ・集金・改築に吉。結婚・葬式に凶
北方玄武 斗宿 ひきつぼし いて座φ星 土掘り・開店・造作に吉
牛宿 いなみぼし やぎ座β星 移転・旅行・金談など全てに吉
女宿 うるきぼし みずがめ座ε星 稽古始め・お披露目に吉。訴訟・結婚・葬式に凶
虚宿 とみてぼし みずがめ座β星 着始め・学問始めに吉。相談・造作・積極的な行動に凶
危宿 うみやめぼし みずがめ座α星 壁塗り・船普請・酒作りに吉。衣類仕立て・高所作業に凶
室宿 はついぼし ペガスス座α星 祈願始め・結婚・祝い事・祭祀・井戸掘りに吉
壁宿 なまめぼし ペガスス座γ星 開店・旅行・結婚・衣類仕立て・新規事開始に吉
西方白虎 奎宿 とかきぼし アンドロメダ座ζ星 開店・文芸開始・樹木植替えに吉
婁宿 たたらぼし おひつじ座β星 動土・造作・縁談・契約・造園・衣類仕立てに吉
胃宿 えきえぼし おひつじ座35番星 開店・移転・求職に吉
昴宿[注 4] すばるぼし おうし座17番星 神仏詣で・祝い事・開店に吉
畢宿[注 5] あめふりぼし おうし座ε星 稽古始め・運搬始めに吉。造作・衣類着始めに凶
觜宿 とろきぼし オリオン座λ星 稽古始め・運搬始めに吉。造作・衣類着始めに凶
参宿 からすきぼし オリオン座ζ星 仕入れ・納入・取引開始・祝い事・縁談に吉
南方朱雀 井宿 ちちりぼし ふたご座μ星 神仏詣で・種まき・動土・普請に吉。衣類仕立てに凶
鬼宿 たまおのぼし かに座θ星 婚礼のみ凶。他の事には全て吉
柳宿 ぬりこぼし うみへび座δ星 物事を断るのに吉。結婚・開店・葬式に凶
星宿 ほとおりぼし うみへび座α星 乗馬始め・便所改造に吉。祝い事・種まきに凶
張宿 ちりこぼし うみへび座υ星[注 6] 就職・見合い・神仏祈願・祝い事に吉
翼宿 たすきぼし コップ座α星 耕作始め・植え替え・種まきに吉。高所作業・結婚に凶
軫宿 みつかけぼし からす座γ星 地鎮祭・落成式・祭祀・祝い事に吉。衣類仕立てに凶
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『安部晴明簠簋内傳圖解』東京:神誠館(1912年)より「二十八宿図

 

 

【宿ごとの性格判断】

1.昴宿(ぼうしゅく)
この宿の日に生まれた人は、善人で、学問を好みます。ただ、理屈っぽいところがあるので注意が必要です。

2.畢宿(ひっしゅく)
この宿の支配神は、密教の梵天王(ぼんてんおう)。この宿の日に生まれた人は風格があり、財運に恵まれます。

3.嘴宿(ししゅく)
この宿の日に生まれた人は、容姿端麗で立ち居振る舞いも立派な人が多いです。薬と縁があります。

4.参宿(さんしゅく)
参宿とはオリオン座のこと。この宿の日に生まれた人は、大胆な性格ですが、すぐに腹を立ててケンカをしかけるなど、やや粗暴な傾向があります。

5.井宿(せいしゅく)
この宿の日に生まれた人は、生涯を通じて金運がいいときと悪いときのらうサガ大きくなりがちです。子だくさんになる人が少なくありません。

6.鬼宿(きしゅく)
この宿の日に生まれた人は、美貌に恵まれます。男性も同様で女性によくモテる人が多いでしょう。財運も良好です。

7.柳宿(りゅうしゅく)
この宿の日に生まれた人は、面倒見がよく人に好かれます。ただ、色情を好む、怒りやすいなどの弱点もあり、人に本心を明かしにくいなどの不器用なところもあります。

8.星宿(せいしゅく)
この宿の日に生まれた人は、負けず嫌いで討論を好みます。

9.張宿(ちょうしゅく)
この宿の日に生まれた人は、金運にはあまり恵まれませんが、男性は妻や妾が多く子供も多くなりがちです。女性は美人が多いです。

10.翼宿(よくしゅく)
この宿の日に生まれた人は、乗り物や旅行好きです。音楽も好み、多趣味な傾向があります。

11.軫宿(しんしゅく)
この宿の日に生まれた人は、一見ソフトな印象を与えますが意外としっと深いところがあります。乗り物と縁があるため、国内外のあちこちへ旅行する人が多いです。

12.角宿(かくしゅく)
この宿の日に生まれた人は、器用で段取り力があるため、経営に向きます。その代わり、遊びも好きな一面もあります。

13.亢宿(こうしゅく)
この宿の日に生まれた人は、自然に人から慕われなるなどのリーダーの素質に恵まれます。精神的なエネルギーもあり、自分で運命を切り開いていけます。

14.てい宿(※「てい」は「底」の「まだれ」のない文字 ていしゅく)
この宿の日に生まれた人は、洞察力に優れ、信仰心が篤い傾向があります。引き立て運もあります。

15.房宿(ぼうしゅく)
この宿の日に生まれた人は、相当の金運があります。また、快活な性格で子宝にも恵まれます。

16.心宿(しんしゅく)
この宿の日に生まれた人は、多くの人から愛される人間味があり、特に目下からよく慕われます。

17.尾宿(びしゅく)
この宿の日に生まれた人は、職人気質で愛想はあまりありませんが、やりくり上手のため生活に困ることはありません。

18.箕宿(きしゅく)
この宿の日に生まれた人は、観光や旅行を好みます。負けず嫌いな面から好戦的なところもあり、人間関係に波乱は多めです。

19.斗宿(としゅく)
この宿の日に生まれた人は、さまざまな能力に恵まれています。また、宗教心があり、直観力にも優れます。

20.女宿(じょしゅく)
この宿の日に生まれた人は、体力・気力に恵まれた努力家です。バイタリティーがあるため健康で病気をすることはあまりありません。

21.虚宿(きょしゅく)
この宿の日に生まれた人は、財産を多く持ち、健康長寿の人生が約束されています。ただし、忍耐力がないので、この点は要注意です。

22.危宿(きしゅく)
この宿の日に生まれた人は、しゃれっ気があり酒や色事をよく好む傾向があります。

23.室宿(しつしゅく)
この宿の日に生まれた人は、行動力とバイタリティーにあふれ、どんなことにも思い切りよく取り組みます。

24.壁宿(へきしゅく)
この宿の日に生まれた人は、温厚な性格で見た目に派手さはありませんが、意外と異性を好む好色なところがあります。目上からの引き立て運があります。

25.奎宿(けいしゅく)
この宿の日に生まれた人は、公明正大な優等生タイプです。よい家柄出身の人が多く、手先が器用な傾向があります。

26.婁宿(ろうしゅく)
この宿の日に生まれた人は、どんなこともまじめにこなす律儀さを持っています。体も丈夫で病気をすることはあまりありません。

27.胃宿(いしゅく)
この宿の日に生まれた人は、実力派ですが強欲さがあり、策略家でもあります。

紫微斗数  4

 命盤の例(説明用)

   命宮
天梁星D6歳~15歳
  父母宮
七殺星D116~125歳
  福徳宮

D106~115歳

  田宅宮
廉貞星D96歳~105歳
  兄弟宮
紫微星
天相星
D16歳~25歳
 女性の命盤   官禄宮

D86歳~95歳

  夫妻宮
天機星
巨門星
D26歳~35歳
  奴僕宮
破軍星D76歳~85歳
  子女宮
貪狼星D36歳~45歳
 財帛宮
太陽星
太陰星
D46歳~55歳
 疾厄宮
 武曲星
天府星
D56歳~65歳
 遷移宮
 天同星D66歳~75歳

左に示した表を「命盤」(めいばん)と云います。
これは説明用ですから、細部は省略してあります。

命盤の説明には簡略化した説明用の命盤で説明します。説明用の命盤には、14種類の「主星」と言われる文字と、宮の「十干」と「十二支」が記入してあります。

紫微斗数の命盤には、周囲をグルリと囲むように12個のマス目が有ります。このマス目を「宮」と云います。
12個の宮には、それぞれ意味が有ります
また、12宮が並ぶ順序も決まっています。「反時計廻り」で一周します。12宮の最初の宮を「命宮」(めいきゅう)と云いまして、「命宮」が12のマス目の何処に入るかは、生まれた時刻によって決まります
「命宮」の位置が決まれば、残りの11個の宮の位置も自動的に決まりますまた「命宮」が何処の位置の宮に入るかによって、命宮の中の「主星」の性質が変わります。

では、12宮のそれぞれの意味を以下に説明します。
初期の紫微斗数の解説書では、12宮の意味するものは単純でした。しかし、最近は実にいろいろな意味を持っている事が解ってきました。このホームページでは全てを解説することは出来ませんので、本来の目的の鑑定をされた方の場合、ご自分の「鑑定書」の意味合いを少しでもご理解頂けるように、基本的な事について解説いたします。
世の中には「紫微斗数」という占術について、占い師や師匠によって同じ事象のことでも表現や呼び方が違うことが多々有ります。私の鑑定書については、このホームページの表現方法で解釈してください。
命盤の鑑定では、12宮の中に入る「星」で様々な事を判断し、さらに「四化飛星」という方法で奥深く事象を読み解きます。
ここでは、命盤の12宮の担当する事柄を解説します。
一覧表に記述出来ない、更なる事象は表の次に記述してあります。

一般的には、上記の表のように12宮の代表的な事象を観ます。
「命宮」が、その人自身を現し、その他の宮は、その人の一生涯の傾向をジャンル別に観ることが出来るのです。12宮は、上記の表の事象以外にも、さらに様々な事が深読み出来ます。その例を以下に示します。
(宮から読み取る様々な象意は、その宮の宮干四化をも観ています)■命宮
「14種類の主星」の何が命宮に入るかによって、性格や容姿などが決まります。さらに25種類ほどの「副星」も命宮に様々な組み合わせで入ります。それらの「副星」で人生の吉凶もある程度観えてきます。
※ 14の主星と、25種類の副星の説明は別の頁で解説します。

人生は、自らの原因では無く、外から訪れる宿命も有りますが、自らの性格(本人も意識できないような)で、人生傾向が決まることも多いのです。その場合でも、年月で巡る運勢の影響を受け吉凶現象が増大されると感じます。
やはり性格は人生をある程度決定付けると感じます。それが命盤や命宮に現れます。
※ まれに「命宮」に14主星の何も入らない人が居ます。
主星が無い場合には、正反対に有る「遷移宮」の中の主星が、その人の命宮の主星として作用を及ぼします。ただし、このような場合には、命宮に主星の有る人とは「人生傾向」が変わって来ます。
「命宮」に主星の無い人を「命無正曜格」と呼びます。6人に1人ぐらいの割合で存在するようですが、何故か多い所には大勢居ます。私の鑑定に訪れる方にも「命無正曜格」の方が多いです。
「命無正曜格」の人は命宮の主星が無い代わりに「遷移宮」の主星の影響が大きくなるので、環境に振り回されやすい傾向が出るために、苦労が多くなる場合が有るのですね。

■兄弟宮
兄弟宮では、表で示したように、肉親で有ったり、身近な親しい友人などの人柄を現したり、人間関係の良否や関わりの強さなどを表します。しかし「兄弟は他人の始まり」なんて言われるように、兄弟宮ではむしろ、親友や身近な他人を表す方が多いです。そうは言っても兄弟姉妹との関り合いが強い人の場合は、もちろん兄弟姉妹のことを強く表す事も有ります。
私の経験では、兄弟宮に14主星のいずれも入らない(このことを無星曜という)場合は、兄弟姉妹、あるいは親友などが少ないか居ない場合が結構多いと感じます。
この兄弟宮では、自分が親友のように親しい人にどのように接するのかが特徴的に判ります。
さて、兄弟宮の意味するものに、もう一つ隠された意味が有ります。兄弟宮と、その向かい側に有る「奴僕宮」、この2つの宮を結ぶ状態が悪い場合、巡る運勢の悪い時期の死期を表す事が有ります。これは命盤の総合的な判断が必要になりますが、別の意味も有る例です。このような例は他の宮でも様々な意味を表すのです。単純に12宮の一覧表のように限られた意味だけでは無い、ということを知って頂きたいです。

■夫妻宮
恋愛、結婚など異性の事を観る宮ですが、他の意味も持っています。
恋愛や結婚など異性との出会いに恵まれて居るのか? とか、悪い出会いが多いのか? とか。
また、出会いは多くても、交際が長続きしないとか、出会いが多い分だけ異性問題、痴情問題が起きやすいとか、も解ります。結婚した場合に配偶者の助力が得られるか否かとか、逆に仕事に悪い影響や邪魔をするような配偶者と一緒に成りやすい、といったことも判るものです。
この夫妻宮で、どんなタイプの異性を好きに成るか(出会うか)も判るものです。
「結婚で人生が変わってしまう」と言われる所以は、命盤にもちゃんと現れるようになっているんですね。
異性との出会いが無くて悩む人の場合、夫妻宮にどんな星が入ってるのかでも原因が判るものです。
また、夫妻宮が「無星曜(むせいよう)」で主星が無かったり、副星も少ないような場合、割合、恋人や結婚に縁遠い人などが居ます。結婚願望が少なかったりもします。
補足ですが、夫妻宮で配偶者や本人が不倫や浮気し易いのかどうかも解ります。

■子女宮
これまでの「紫微斗数」の書籍には、生まれる子供の個性や関係性しか記述されていませんでした。したがって大して重要な宮ではないように思われましたが、実際は大変に重要な宮の1つでも有ります。
まずは、本人のSEX趣向などが解ります。性欲旺盛なのかとか、子供好きか嫌いなのか、女性であれば妊娠しにくい場合や妊娠から出産までに異常な事態が起こりやすいのかも解ります。産まれた子供に異常が有るのかなども判るものです。
つまり、不妊、流産、異常分娩、子供の障害などが現れるのも子女宮です。
この子女宮は、女性にとっては婦人科系の疾患も診ることが出来ます。特に出産に関わる重大な疾患や生まれて来る子供の障害の有無までも診ることが出来ます。
子供が産まれた後の養育の難易度も観ることが出来ますし、その子供が親にとって助力と成ってくれるのか、逆に苦労させられるのかなども観ることが出来るので、大変に重要な宮です
さらに、子女宮では自分より目下の人(部下、生徒、後輩など)で、特に関係性の強い人達との人間関係や自分がどのように接するのかも判ります。

■財帛宮
財帛宮は人生の根幹を決める宮の1つでも有ります。いわゆる「三合」の良否で人生の概略の良否が判るものです。
「三合」とは、命宮、財帛宮、(遷移宮)、官禄宮です。これらの宮の状態が良ければ、取り敢えず人生の生活面では普通に送れると観ます。でも、実際は「三合宮」の宮干四化も判断しないと、意外な凶現象が隠れてる場合が有ります。
財帛宮では、財運の良否が一目で解ります。
更に、この財帛宮で結婚後の夫婦の関係と生活の良否も判断できます。

■疾厄宮
生涯の健康状態を観るのが、この宮です。先天的な疾患、欠陥の有無や身体の強弱。また難病の類は「福徳宮」や「父母宮」も合わせて観るです。さらに「生死」に関わる兆しを観る場合には、「子女宮・疾厄宮・奴僕宮」と、それぞれの対宮にも注目します。また、身体的災厄に遭遇した時の受傷部位の判断もこの宮で観ます。
身体全体の部位を表すのは「命盤」の12の宮の位置で観ることも出来ます。
疾厄宮は父母宮の対角にあたり、「親から貰うもの一式」を表します。つまり肉体だけでは無く、人生そのものを貰うのです。それ故に
欽天派では、この疾厄宮では命宮を補完するような見方もします。更には自営などする場合の拠点の良否も診ることが出来ます。

■遷移宮
いわゆる「外出運」を観ます。一歩家から外に出た時の運勢です。
さらには遠方に出向いたり、生まれ故郷を離れ他所に住む場合の運勢も観ます。
また、外出好きか否かも解りますし、いずれは故郷を離れ他郷に骨を埋めるのかも観ます。
そのような行動傾向の他に、「社会運」としての社会生活、活動など社会人としての運勢も観ます。家の中で黙々と技術職人として働く人なのか、それとも社会に飛び出して多くの人達と関わり合いながら発展していく人なのかも観ます。
「兄弟宮」が極親しい人間関係を表し、「遷移宮」は初対面の人に与える印象を表しますから、見知らぬ土地に行って発展する人なのかも判るのです。したがって「外回り」の可否も解ります。
遷移宮は、本人の第一印象とその可否も判ります。つまり「外面」を診ることが出来ます。
つまり、初対面の人との人間関係を診ることが出来ます。

「遷移宮」が良好なら、外回りの仕事や移動を伴う仕事、遠隔地に出向いたほうが有利とか、海外に永住したり、外国へ往来したりするような生活を送ることなどが解ります。
また、外での災難も、この宮で観ます。交通事故や旅行中の事故や病気に遭いやすいか否かも観ます。

■奴僕宮
「兄弟宮」が、極親しい人間関係で、「遷移宮」が初対面の人との人間関係で、「奴僕宮」は、その中間の関係の人達との人間関係を観ます。例を挙げるなら、職場の同僚、部下、自治会、町内会の人たち、学校PTAの人たち、サークルなど活動グループの人間関係、もっと広い意味では「顧客」などとの関係の良否を観ます。
奴僕宮の人間関係とは、顔も名前も知っていて挨拶もするけれど、プライベートな付き合いはしない人間関係を診ることが出来ます。また、そのような人間関係に対して、自分はどのように接するのかが判ります。

■官禄宮
仕事の能力、事業、勤務、といったいわゆる「仕事運」を観ます。
他の宮とも合わせて観ることによって、どんな仕事向きなのかも解ります。また、1つの仕事に打ち込む人なのか、次々に仕事が変わりやすく不安定な人なのかも解ります。さらには組織の一員として能力を発揮するのか、つまりサラリーマン向きか、一人で自由に事業を展開する人なのかも見分けます。
学生の場合には、学校生活、学習態度、能力も、この宮で判断します。
官禄宮では、特に組織で行動する人の場合は重要です。

■田宅宮
家庭運、不動産運を一般に観ますが、さらには蓄財能力も観ます。「財帛宮」が流動の資産、つまり金銭の出入りを観るのに対して、「田宅宮」は晩年に向けての蓄財能力を観ます。田宅宮が良好なら、コツコツと晩年に向かって財を増やして行くタイプです。逆にこの宮が不良ならば、財帛宮で幾ら金銭を稼いでも、最後には使い果たしてしまう事が解ります。
家庭運とは、家族関係の良否です。不動産運とは、家や土地の取得の状況、また家や土地の問題で悩まされるのか解ります。いわゆる陽宅風水です。

■福徳宮
この宮は精神面を観ます。「命宮」が性格を表すのに対して、福徳宮は無意識の精神状態を観ます。深層心理の事です。
いわゆる「トラウマ的」なことも、この宮に現れます。深層心理は健康に大いに影響します。従って「疾厄宮」と並んで健康の状態も現れます。特に「免疫系」が現れますから、この宮に問題が有ると免疫系が原因の難病を発症しやすいことも過去の鑑定例から明らかです。ストレスを受けやすい度合いも観たり、精神的に穏やかな人なのか、常に落ち着かなくイライラしやすい人なんかも解ります。
うつ病などの精神的な疾患も起こしやすいか判断出来ます。さらには自殺、自傷、攻撃性の有無。
霊能力、霊感、知能、趣味の多貧。
福徳宮を診て「霊感体質」の人の場合、この宮が悪いと「憑依現象」も起こりやすくなりますので、霊感の強い人は常に心を清く保ち、「憎しみ、恨み、怒り」などの心の状態を無くす努力が必要です。
信仰、宗教の縁の有無。

■父母宮
父母、両親との関係性を観ます。厳密には父と母を「父母宮」と「兄弟宮」で見分けることもします。
目上の人、上司からの助力の有無や縁の薄厚を観たり、「疾厄宮」の対宮に当たりますから、疾病での医者の見立ても解ります。
さらに公な機関との関わり事象も観ます。
相続や訴訟問題、さらには公文書の問題なども、この宮で判断します。

※ 田宅・福徳・父母の3つの宮は「先祖の因縁」も診ることが出来ます。

以上、12宮の詳細を記述しました。


更に、以下に12宮の深い活用を記述します。
■事故、災難など、意外な事象の判断
命宮・遷移宮 と 子女宮・田宅宮 と 夫妻宮・官禄宮 と 疾厄宮・父母宮、でも判断します。
逃れられないような災難などは、これらの宮を結ぶ線上に現れます。

■生死に関わる判断
「兄弟宮・奴僕宮」 とさらに災難を観る他の宮との関係で判断します。

■桃花(色情災難、桃花犯など)
「兄弟宮・奴僕宮」 と 「夫妻宮・遷移宮・福徳宮」で判断します。

■事業に関すること
「官禄宮・疾厄宮」でも観ます。


 宮の名称 宮の呼び方  宮の意味する事象 
 命 宮  めい きゅう  命盤の本人を総合的に表す。容姿や性格、才能の賢愚。未来人生の大小、成就度合い。
 兄弟宮  けいてい きゅう  兄弟姉妹、親友など身近な人間関係の薄厚、是非、助力の大小、迷惑の有無など。
 夫妻宮  ふさい きゅう  好きになる異性のタイプ。恋愛、結婚した場合の状況。異性縁。結婚の是非。
 子女宮  しじょ きゅう  子作り。産まれた子供の個性。妊娠から出産に至る過程。産まれた後の養育の状況。
 財帛宮  ざいはく きゅう  流動の財(金銭)運。一生涯の財運。蓄財家&浪費家。金銭の運用状況。
 疾厄宮  しつやく きゅう  健康運。傷病種類部位傾向。難病の可否。治癒具合。災難遭遇度合い。
 遷移宮  せんい きゅう  外出、他所、他郷での是非。社会運。環境への適応性。対人関係。出外災難。第一印象。
 奴僕宮  ぬぼく きゅう  兄弟宮で示す以外の近隣の人間関係の是非。同僚や顧客、町内会、活動仲間など。
 官禄宮  かんろく きゅう  仕事運。職業的能力個性、職位高低。職種の傾向。
 田宅宮  でんたく きゅう  人生生活の根源。固定の財(不動産など)、人生蓄財能力。家庭運。家運興衰起伏。
 福徳宮  ふくとく きゅう  魂、霊魂、メンタル、深層心理、免疫系、寿命長短、快不快、精神方面享受。
 父母宮  ふぼ きゅう  父母性格関係、長輩、上司の縁の薄厚。公文書の是非。訴訟。

紫微斗数  3

紫微斗数鑑定では、最多108個の星を使用します。
実在しない星なので虚星と呼ばれます。
これらの星は甲級星、乙級星、丙級星、丁級星、戊級星の5ランクに分けられ、等級が下がるほど人生に及ぼす影響力は弱くなります。

影響力の最も強いのが甲級主星と呼ばれる14星で、甲級副星15星がこれに続きます 。

甲級主星14星

紫微星 天機星 太陽星 武曲星 天同星 廉貞星 天府星
太陰星 貪狼星 巨門星 天相星 天梁星 七殺星 破軍星

甲級副星15星

文昌星 文曲星 左輔星 右弼星 天魁星 天鉞星 禄存星
擎羊星 陀羅星 火星 鈴星 化禄星 化権星 化科星 化忌星

それぞれの星は吉星と凶星、あるいは平星に分類されることがあります。
しかし、吉星だからといって象意には肯定的意味ばかりでなく否定的意味を含みますし、凶星にしてもしかりです。
むしろ初心者は星の吉凶ばかりに心を奪われ、そのため正しい判断ができにくくなる可能性があります。
星の吉凶そのものよりも、星の象意と関連性をしっかりと理解することが必要だと考えます。

甲級星が表す意味はどのようなもの?

↓↓↓↓ それぞれの星名をクリックすると宮位による配合と性質がわかります。

紫微星(しびせい)     甲級主星  北斗主星   「尊貴」

<吉意> 高貴、尊厳、気品、制化、統率力、管理能力、聡明、鷹揚、多芸多才
<凶意> プライドが高い、他人を見下す、独善的、気まま、影響されやすい

帝王の星で貴をつかさどります。
厄を解消し寿を延ばし、悪を制します。
天から扶助を与えられ、精神性を重視し、好奇心旺盛です。


天機星(てんきせい)    甲級主星  南斗三星   「善智」

<吉意> 知性、知的探究心、学問、思慮深い、思いやり、臨機応変、信頼される
<凶意> 短気、性急、怒りっぽい、実行力に欠ける、現実性に乏しい

紫微星ほどではありませんが、何事においても厄を解消します。
手先が器用で信仰心があり、計画性を備え、とても忍耐強いです。
兄弟宮に入るのを喜びます。


太陽星(たいようせい)   甲級主星  中天星    「公貴」

<吉意> 勇敢、活動力、行動力、統率力、積極的、正直、おおらか
<凶意> おせっかい、言動で人を傷つける、大雑把、自信過剰、虚栄

明るい性格ですが、自分勝手になりやすい傾向があります。
行動力が旺盛で、健康にも恵まれます。
この星は入る宮の位置によって、吉凶の差が激しくなります。


武曲星(ぶきょくせい)    甲級主星  北斗六星   「財将」

<吉意> 勇猛果敢、問題処理能力、実行力、決断力、責任感、逆境に強い、財運
<凶意> 短気、負けず嫌い、頑固、せっかち、独断的

財力と剛毅をつかさどります。
実直な性格で言葉少なく正直で、くよくよ悩みません。
ほかの星の影響を受けやすく、命・身・財帛・官禄宮に入るのを喜びます。


天同星(てんどうせい)   甲級主星  南斗四星   「福徳」

<吉意> 温厚、博愛、楽天的、社交的、協調性、援助を受けやすい、多芸多才
<凶意> 器用貧乏、優柔不断、飽きっぽい、現実逃避、八方美人

善良な性格で、奉仕の精神にあふれています。
凶厄を解消する力を持っています。
生活環境によっては凶意が表れやすい一面があります。


廉貞星(れんていせい)   甲級主星  北斗五星   「囚」

<吉意> 実務能力、実行力、集中力、全力投球、気持ちの切り替えが上手、機敏
<凶意> 好き嫌いが激しい、白黒はっきり、他人に厳しい、自己中心的、歪曲

権威という意味を含みます。
実利的で現実を重視します。
好き嫌いの激しさから、人間関係のトラブルを招くことが多くなります。


天府星
(てんふせい)    甲級主星  南斗主星   「財賢」

<吉意> 寛容、度量が大きい、高貴、おおらか、伝統、禄庫、包容力、優雅
<凶意> 大雑把、保守的、現状に満足、のんき、面倒なことが苦手

紫微星が北斗星の代表であるのに対し、この星は南斗星の代表です。
温厚さや聡明さをつかさどり、ほかの星の問題点を解消します。
入る宮を選ばず良い影響を与えるのが特徴です。


太陰星(たいいんせい)   甲級主星   中天星   「財富」

<吉意> ロマンチスト、優しい、母性的、感受性、謙虚、不動産、芸術
<凶意> 憂鬱、悲観的、感傷的、神経質、夢の世界に浸りがち

精神世界、住居環境、慈愛をつかさどります。
女性を象徴し宗教的、神秘的なものへの憧れが強くなります。
田宅宮に入ると最も落ち着きます。


貪狼星(どんろうせい)   甲級主星  北斗一星  「桃花」

<吉意> 交際上手、合理的、実質的、意欲的、健康的、進取の気風
<凶意> 性急、欲が強い、異性とのトラブル、慎重でない、落ち着きがない

快楽と欲望を意味し、性格は現実的で大胆です。
桃花(とうか)とは色事を表します。
官禄宮に入るのを喜びます。


巨門星(きょもんせい)    甲級主星  北斗二星   「暗詐」

<吉意> 口舌、研究心旺盛、分析力、弁論、企画力、想像力
<凶意> 疑心暗鬼、批判精神、中傷、口やかましい、毒舌、失言、自分勝手

おしゃべりで、余計なひと言が多いのが特徴です。
作用が良い方向に働けば、「口は災いのもと」転じて「口才」となります。
福徳宮に入るのを喜びます。


天相星(てんそうせい)   甲級主星  南斗五星   「印」

<吉意> 自己犠牲、面倒見がいい、穏和、人望がある、協調性、助力を得る、奉仕
<凶意> 優柔不断、考えばかりが先行して実践が伴わない、引っ込み思案

衣食、名誉をつかさどります。
トップを狙うのではなく、補佐役に回って威力を発揮します。
廉貞星を制する作用があり、官禄宮に入るのを喜びます。


天梁星(てんりょうせい)  甲級主星  南斗二星   「蔭」

<吉意> 親分肌、義理人情、世話好き、威風堂々、統率力、先見の明、老成、長寿
<凶意> プライドが高い、わがまま、独善的、強情、ワンマン

統率、実務をつかさどります。
儀礼に厚く、基本的には温厚で、私心なく、周囲の面倒をよく見ます。
父母宮に入るのを喜びます。


七殺星
(しちさつせい)   甲級主星  南斗六星   「権」

<吉意> 独立心旺盛、勇猛果敢、逆境に強い、忍耐強い、さっぱりしている
<凶意> 激しい気性、短気、一匹狼、他人の干渉を嫌う、反発心、闘争心

権威をつかさどります。
動乱を好むため、人生の浮き沈みが激しくなります。
どの宮に入ってもよろしくないとされます。


破軍星(はぐんせい)    甲級主星  北斗七星   「損耗」

<吉意> 豪快、勇気、決断力、好きなことに対する集中力、型破り
<凶意> 好き嫌いが激しい、感情表現が両極端、衝動的、孤独、肉親との薄縁、努力が苦手

禍福をつかさどり損耗、極端、徒労を意味します。
孤独を好み、短気な一面を持ち合わせています。
どの宮に入ってもよろしくないとされます。


文昌星
(もんしょうせい)   甲級副星  南斗七星   「魁」

<吉意> 学芸に秀でる、聡明、優雅、名声、学問、話術、演技力、表現力
<凶意> 取り繕う、体裁を気にする

文曲星と兄弟星で、両星の性質は似ています。
芸術、芸能、文学、演劇などにおける表現力に優れています。
命宮、身宮に入るのを喜びます。


文曲星(もんきょくせい)    甲級副星  北斗四星   「科甲」

<吉意> 学芸に秀でる、聡明、博学、名声、文才、構想力、技巧、創造力
<凶意> 取り繕う、体裁を気にする

文昌星と兄弟星で、両星の性質は似ています。
芸術、芸能、文学、演劇などにおける創造力に優れています。
命宮、身宮に入るのを喜びます。

左輔星(さほせい)      甲級副星  北斗助星   「補佐」

<吉意> 助力を得る、援助に浴す、人望、善良、包容力、計画性、困難解決
<凶意> なし

右弼星と兄弟星で、両星の性質は似ています。吉星の代表。
補佐や扶助を意味します。
どの宮に入っても吉ですが、とくに紫微宮に入るのを喜びます。

右弼星(うひつせい)     甲級副星  北斗助星   「補佐」

<吉意> 助力を得る、良好な対人関係、人望、包容力、計画性、困難解決
<凶意> なし

左輔星と兄弟星で、両星の性質は似ています。吉星の代表。
補佐や扶助を意味します。
どの宮に入っても吉ですが、とくに紫微宮に入るのを喜びます。

天魁星(てんかいせい)    甲級副星  南斗助星   「陽貴」

<吉意> 聡明、威厳、秀麗、有力者からの援助、目上の引き立て、学問
<凶意> 老年期は援助が少ない

天鉞星と兄弟星で、両星の性質は似ています。
才名をつかさどります。
「陽の貴人」なので、昼生まれが貴いとされます。


天鉞星(てんえつせい)    甲級副星  南斗助星   「陰貴」

<吉意> 聡明、威厳、秀麗、有力者からの援助、目上の引き立て、学問
<凶意> 老年期は援助が少ない

天魁星と兄弟星で、両星の性質は似ています。
才名をつかさどります。
「陰の貴人」なので、夜生まれが貴いとされます。

禄存星(ろくぞんせい)    甲級副星  北斗三星   「爵禄」

<吉意> 大きな財運、経済観念の発達、裕福感、善良、真面目、勤勉
<凶意> 強情、肥満、高血圧、心臓病

貴寿をつかさどり、凶厄を解きます。
七福神の福禄寿のような星で、強い吉象を発揮します。
しかし同宮する星との関係によっては、精神的に不安定となりがちです。


擎羊星(けいようせい)    甲級副星  北斗助星   「刑殺」

<吉意> 行動的、反骨精神、質実剛健
<凶意> 気性が荒い、常に反抗的、粗暴、怪我や病気、災難に遭いやすい

「羊刃星(ようじんせい)」とも呼ばれます。陀羅星と兄弟星です。
刑剋をつかさどる星で、突発性の災厄に見舞われやすくなります。
丑・辰・未・戌の宮に入ると、凶意がいくらか薄れるといいます。


陀羅星(だらせい)      甲級副星  北斗助星   「銭忌」

<吉意> 財運、ビジネスの成功、根気
<凶意> 身内との不和、粗暴、孤独、挫折、怪我や病気、災難に遭いやすい

擎羊星と兄弟星で、両星の性質は似ています。
災悔をつかさどる星で、突発性の災厄に見舞われやすくなります。
丑・辰・未・戌の宮に入ると、凶意がいくらか薄れるといいます。

火星(かせい)        甲級副星  南斗助星   「暴殺」

<吉意> ユニーク、タフ、俊敏、決断力
<凶意> 短気、強情、性急、精神的打撃、事故、破産、色情

鈴星と兄弟星で、トラブルを意味します。
人生の浮き沈みが激しく、吉凶が極端で、本人の努力が必要です。
命・身宮に入ると、主を刑傷するといいます。


鈴星(れいせい)       甲級副星  南斗助星   「暴殺」

<吉意> 財運、俊敏、タフ、質実剛健
<凶意> 短気、強情、性急、精神的打撃、事故、破産、色情

火星と兄弟星で、両星の性質は似ています。
人生の浮き沈みが激しく、吉凶が極端で、本人の努力が必要です。
命・身宮に入ると、主を刑災するといいます。

化禄星(かろくせい)     甲級副星   四化星   「財禄」

<吉意> 財禄、福徳、出世、社交的、勤勉、寛大、ユーモア、芸術的センス
<凶意> なし

「四化星(しかせい)」と呼ばれる4兄弟星のひとつで、とても強い影響力を持ちます。
条件次第では、生活に困ることがありません。
福徳を掌握し、禄存星を喜びます。


化権星(かけんせい)     甲級副星   四化星   「権勢」

<吉意> 権力、指導力、威厳、良識、慎重、実業家、文才、引き立て援助
<凶意> なし

「四化星(しかせい)」のひとつです。
化禄・化忌星よりは影響力がやや弱くなります。
生殺を掌握し、巨門・武曲星を喜びます。


化科星(かかせい)      甲級副星   四化星   「才名」

<吉意> 文学・学術・学芸に秀でる、試験に強い、聡明、外交の才、名声
<凶意> なし

「四化星(しかせい)」のひとつです。
化禄・化忌星よりは影響力がやや弱くなります。
文貴をつかさどり、天魁・天鉞星を喜びます。


化忌星(かきせい)      甲級副星   四化星   「多咎」

<吉意> なし
<凶意> 困難、災難、挫折、トラブル、嫉妬、失敗、失業、失恋、破産

「四化星(しかせい)」のひとつで、とても強い影響力を持ちます。
どの宮に入っても悪い影響を与えます。
専門的な技術を身につけたり、神仏に帰依することによって、災いを軽減することができます。

甲級星から選ばれる命主と身主は、とても難解なシロモノです。

紫微斗数では命宮と身宮のほかに、「命主」と「身主」が用意されています。
しかし命主と身主については、日本ではほとんど取り上げられません。
定義が難しく、命盤でどれくらいの影響力を持つのか、研究が進んでいないことがその理由に挙げられます。

命主(めいしゅ)

命宮を補佐する役割を担う。(A説)
主に財官を表し、財産、仕事、福禄を象徴する。(B説)
前世から受け継いだ天命の星で、その人の生命体を象徴する。(C説)


身主(しんしゅ)

身宮がある宮の象意の判断に用いる。(A説)
主に寿健を表し、身体、病気、寿命を象徴する。(B説)
両親を縁としてこの世に生を受けた後、現実社会での一生を象徴する。(C説)

諸説ともにピンときません。
財官運なら命宮、財帛宮、官禄宮を、寿健運なら命宮、疾厄宮、福徳宮をみれば一目瞭然です。
前世から受け継いだ天命とは宿命・先天運のことであり、現実社会の一生とは後天運のことです。

このように、定義や影響力があいまいにもかかわらず、命主と身主を重要視しようとするならば、命盤を読み取る作業は複雑をきわめることになります。実際の鑑定では参考程度にとどめるのが正解です。

私は、「前世から受け継いだ潜在意識(物質的)を象徴するもの」が命主で、命盤という現世の人生を歩んだ結果を受け、「後世に引き継がれる潜在意識(精神的)を象徴するもの」が身主だと考えます。
つまり、命主が武曲星である人は潜在的に財に対する強い関心があり、身主が天同星である人は他人に対する真心ある接し方を後世に伝えるというものです。

 命主は北斗星で構成され、命宮の十二支で決まります。

命宮の十二支   子  → 貪狼星(北斗一星)
丑・亥 → 巨門星(北斗二星)
寅・戌 → 禄存星(北斗三星)
卯・酉 → 文曲星(北斗四星)
辰・申 → 廉貞星(北斗五星)
巳・未 → 武曲星(北斗六星)
午  → 破軍星(北斗七星)

 身主は南斗星で構成され、旧暦生年の十二支で決まります。

生年の十二支   子  → 天府星(南斗一星)
丑・未 → 天梁星(南斗二星)
寅・申 → 天機星(南斗三星)
卯・酉 → 天同星(南斗四星)
辰・戌 → 天相星(南斗五星)
巳・亥 → 七殺星(南斗六星)
午  → 文昌星(南斗七星)

身主について、古い研究者は「子年生 → 火星(南斗副星)」「午年生 → 鈴星(南斗副星)」とするケースがほとんどで、それ以外の南斗星についても順不同の配列を基にします。
しかし、全体が規則性に満ちた紫微斗数において、こうした例外が存在するのは疑問で、上記の配列方法が正しいと思われます。

紫微斗数  2

4主星の個性(長所・短所)

 

紫微斗数の命盤には14種類の「主星」と言われる星々が、12の各宮に生年月日、出生時刻の違いによって、それぞれに配置されます。

それらの14主星が、どの宮に配置されるかによって、その意味合いや吉凶も変わってきますが、取り敢えず、其の人の本質を表す「命宮」に配置された時の、個性を星の種類ごとに以下に挙げてみます。

なお、星には強さがあります。紫微斗数の古典的教本には、7段階の強さの階級に分けられていますが、私は判断しやすくするために、星の強さを4段階で表しています。

命盤には、星の強さを表す表示方法として次のようにしています。

◎=もっとも強い。 ○=やや強い。 ・=やや弱い。 ■=非常に弱い

星の強さは、強いほど長所が発揮され短所は目立たなく、同宮する「副星」などの凶意の影響を受けにくいか長所として活かすことが出来る。

弱いと長所は現れなく短所が目立ち、同宮する「副星」の凶意の作用を強める。と解釈しています。

では、14主星の個性を以下に列挙してみます。

紫微星(この星には強弱は無く、同宮する星の影響を強く受けます)

長所=謙虚で礼儀正しく品位があり、穏やかな性質、基本的には人の縁も豊富、視野も広い傾向。

短所=プライドが高い、周囲の人の影響を受け易い、自分では物事の決断が苦手、臆病。

天機星

長所=参謀としての能力に長ける、礼儀正しい、企画や計画立案に長ける、手先が器用、研究心旺盛、理論家、繊細な業務に適正、理想完璧主義。

短所=神経質、短気、クール、実行力の欠如、屁理屈を振りかざす、不眠、精神的な弱さ、金銭に価値観を持たない。

太陽星

長所=明るい、サッパリとした性格、細かいことに拘らない、人の脚光を浴びるのが好き、人に奢るのが好き、人の上に立つのが好き、社交性が強い。

短所=命令や指図されるのを嫌う、大雑把、いい加減、金銭管理の欠如、細かな事が苦手、地味な事が嫌い、女性は男っぽくなる。

武曲星

長所=超現実的、金銭的な事を物事の判断基準にする、困難を困難と思わなく努力する、物事の処理が速い、負けず嫌い、困っている人を見ると放おって置けない、面倒見が良い、基本的に真面目、義理人情に厚い、幸せは財に恵まれる事と考えている。

短所=プライドが高過ぎる、些細な事で激怒する、浪費癖、自分以外の事に興味が無い、社会情勢に関しても自分に影響が無ければ無関心、自信家ゆえにウジウジしている人を見るとイライラする、直情的に本音を出す、貧乏を一番恐れる。

天同星

長所=謙虚で温厚、怒ることは無い、平和主義で争いになりそうなら自分が譲る、多芸多才だが広く浅く。

短所=優柔不断、人に利用される、人の上に立つ立場になると苦労する、困難から逃避、方向音痴、集中力の欠如、飽きっぽい、色情の誤ちを起こしやすい。

廉貞星

長所=男女とも異性の縁が多い、容姿がアイドル系が多い、異性にモテル、気持ちの切り替えが上手、仕事も遊びも頑張り屋、負けず嫌いな面も。

短所=人の好き嫌いが激しい、人を評価する時に自分を基準にする、自分に出来ることが出来ない人に腹が立つ、自分より優れた人も気に入らない傾向、ギャンブルや投機好き、色情の災い、人生の起伏が極端になる傾向。

天府星

長所=仕事の好き嫌いが無いが一芸に秀でることも少ない、好奇心は旺盛だが極めることはしない、大らか、優雅な雰囲気を好む。

短所=大雑把、怠慢、細かで地味なことを嫌う、人に指図する、自分は動かない、冗談が通じない、結婚運の悪い人が多い。

太陰星

長所=優しさ、思いやり、穏やか、礼儀正しい、すっきりとした雰囲気、芸術的な分野に造詣がある、感受性豊か、精神性が高い、異性との縁が多い、ロマンチック、男性は女性的雰囲気を持つ。

短所=神経過敏、悲観的、臆病、現実逃避し生活が乱れる、実行力の欠如、男性は女難。

貪狼星

長所=酒席、歓楽、社交好き、注目を浴びたがる、芸事を身につける事に長ける、魅惑的な雰囲気、お洒落、異性の縁が多い、常の行動的、物欲金欲が強い。

短所=単調な事を嫌う、性急な面があるゆえに慎重さに欠ける、大雑把、ギャンブルや投機好き、色恋沙汰の災い。

巨門星

長所=容姿に優れる、好奇心、探究心、研究心、観察力、分析力に優れる、質素、弁舌に優れる、オタク傾向、金銭物欲よりも精神性を重んじる、女性は面倒見が良い。

短所=自信家になり独断的、人を傷つけたり怒らせる一言が多くなる、雰囲気が暗くなる、意思疎通が下手、落ち込みやすい、無口、自分が喋ってばかりで人の話を聞かない。

天相星

長所=犠牲愛の持ち主、友人関係に恵まれる傾向、真に真面目、誠実、お洒落、酒席を好む、多芸多才だが恥ずかしがり屋。

短所=保守的、引っ込み思案、優柔不断、狡猾な人物に利用される、報酬に見合わないような苦労をさせられる、損な役割を負わされる、無理を強いられ健康を害しやすい。

天梁星

長所=棟梁のような雰囲気を持つ、困った人を放おって置けない、常に周囲の状況判断が的確に出来、速やかに対処する完璧主義、過ぎたことをクヨクヨ考えない、人から頼りにされる、リーダーシップを発揮、恵まれない人へ施しをする。

短所=特異なプライドがありメンツを傷つけられると怒る、自分は常に正しいと思い込みワンマンとなる、敵が多くなる、言葉が不器用なので、人を褒めても馬鹿にしているように誤解される、経験的な事を重要視し新しい考え方が出来ない、異性の気持ちを理解しにくく恋愛は苦手、ロマンチックな雰囲気は皆無に等しい。

七殺星

長所=一匹狼的ですべてに渡りマイペース、どんな困難も乗り越える事への欲求が強い、冒険好き、チャレンジ精神旺盛、人間関係の上下はあまり意識しない、目下の人への面倒見が良い、独立心旺盛。

短所=人間関係が下手、組織の一員としての行動は苦手、喜怒哀楽が激しい、短気、人生の起伏が激しい。

破軍星

長所=比較的容姿が優れた人が多い、反骨精神旺盛、冒険好き、大胆、攻撃的だが、心は繊細、ロマンチスト、芸術的センスある人も多い、約束は守る、異性の縁が多い。

短所=振る舞いが大雑把、身勝手、組織の一員としての行動は苦手、冷静な判断をしないで感情的に行動する傾向、酒席が好きで羽目を外すことも、落ち着きが無い、感情の起伏が激しい、堅苦しいことは苦手、お世辞は言わない、命令するのも苦手、命令されるのも嫌い、自分でやらないと気が済まない、物事の好き嫌いが激しい、せっかくのチャンスを失うことも多い。

紫微斗数  1

紫微斗数(しび-とすう)占いの一種。末からの時代にかけての有名な仙人であった陳希夷が創始したと伝えられている。紫微斗数の名前は、北極星太一天皇大帝)である紫微[1]を主とする星々から運命(=)を量る枡(=)を意味している。

 

紫微斗数では特に北斗七星南斗六星が重要視されており、特に重視される甲級星の大多数はこの2つの星座に起源を持っている。甲級星のいくつかと実際の星の対応は以下のようになっている。

  • 紫微垣
    • 北極星 – 紫微(甲級主星)
  • 北斗七星
    • 大熊座α星 – 貪狼(甲級主星)
    • 大熊座β星 – 巨門(甲級主星)
    • 大熊座γ星 – 禄存(甲級星)
    • 大熊座δ星 – 文曲(甲級星)
    • 大熊座ε星 – 廉貞(甲級主星)
    • 大熊座ζ星 – 武曲(甲級主星)
    • 大熊座η星 – 破軍(甲級主星)
  • 南斗六星
    • 射手座ζ星 – 天府(甲級主星)
    • 射手座τ星 – 天梁(甲級主星)
    • 射手座σ星 – 天機(甲級主星)
    • 射手座φ星 – 天同(甲級主星)
    • 射手座λ星 – 天相(甲級主星)
    • 射手座μ星 – 七殺(甲級主星)
  • 中天
    • 太陽 – 太陽(甲級主星)
    • 太陰 – 太陰(甲級主星)

北斗七星の中で実際に等級が低い禄存、文曲の2星は、甲級ではあっても補星となっている。結局、紫微、貪狼、巨門、廉貞、武曲、破軍、天府、天梁、天機、天同、天相、七殺、太陽、太陰の14星が甲級主星と呼ばれており、紫微斗数において最も重要な働きをする。特に「どのような」といった象意の主要な部分と吉凶の判断は甲級主星から判断することになる。

なお、北斗七星がかたどる杓の柄を構成する廉貞、武曲、破軍の3星は死の使いとされていた[6]が、紫微斗数においても、廉貞、武曲、破軍の3星は軍事との関わりがあって、破軍は特にその傾向が強い。これは紫微斗数で使用する星々が、位置は実在天体の位置と無関係に暦から計算されるものであっても、同じ名前の実在天体当てはめられた象徴を受け継いでいることの証左となるだろう。

紫微斗数の星々が元の実天体の性質を受け継いでいるという事象は、太陽・太陰でより顕著で、例えば太陽は夜明けに対応する卯宮にあるとき品位が最上のとなる。また紫微斗数において太陽が持つ基本的な象意は公明正大であって、これは西洋占星術等での実太陽の象意と共通する部分がある。

従って紫微斗数では実在天体の位置を考慮しないことをもって、紫微斗数で使用する星は『虚星』であって実在しないなどという主張は端的に言って間違いである。