自分たちの道
風が吹き抜け、衣が揺れる
心に刻まれる仏の言葉
自然に漏尽し、解脱へ
歩みは静かに続いていく
修習なくして解脱はない
ただ願うだけでは届かない
念処・正勤・如意足
根・力・覚道を修めよ
草原の風が再び吹く
比丘たちの心は解脱へ
仏の教えは永遠に
静かに、深く、響き渡る
拘留国の雑色牧牛聚落。その地に仏が滞在されていたある日のこと。風が草原を渡り、牛たちがゆったりと草を食む中、仏は比丘たちを前に静かに語り始めた。
「私は知見をもって見る。この色、この色の集まり、この色の滅び。この受・想・行・識。この識の集まり、この識の滅び。それらを修めない限り、諸漏が尽きることはない。知見がないからではない。知見があっても、ただ心で求めるだけでは、諸漏が尽きることはない。方便に随順し、成就することを知らず、ただ心で求めて、漏尽解脱を望むだけでは、決してその境地には至れない。」
仏の声は穏やかながらも、深い響きを持っていた。比丘たちは息を凝らし、その言葉に耳を傾ける。
「たとえば、鶏が卵を伏せて多くの子を産むが、時をわきまえて温めたり冷ましたりせず、ただ子が自分で嘴や爪を使って殻を破り、安らかに出てくることを望むようなものだ。その子には、自力で殻を破る力も方便もない。なぜなら、鶏が時をわきまえて温めたり冷ましたりして子を育てないからである。」
仏は一瞬、目を閉じ、それから再び静かに語り続けた。
「比丘たちよ。もしあなた方が勤めて修習せず、随順成就しないまま、漏尽解脱を得ようと望んでも、それは叶わない。なぜなら、修習しないからである。何を修習しないのか。念処・正勤・如意足・根・力・覚道を修習しないからだ。」
草原の風が再び吹き抜け、仏の衣が軽く揺れる。その瞬間、比丘たちの心にも何かが通り過ぎたようだった。
「しかし、もし比丘が修習し、随順成就するならば、たとえ漏尽解脱を得ようと望まなくても、自然に漏尽し、心が解脱する。なぜなら、修習するからである。念処・正勤・如意足・根・力・覚道を修習するからだ。」
仏は最後に、優しい眼差しを比丘たちに向けた。
「あの鶏が子をよく養い、時をわきまえて温めたり冷ましたりして、冷暖が適切であれば、たとえ子が自分で出ようとしなくても、自然に安らかに殻から出るように。あなた方も、修習を怠らず、心を整えれば、自然に解脱の境地に至るであろう。」
その言葉を聞き終えた比丘たちは、深くうなずき、それぞれの心に仏の教えを刻み込んだ。草原の風が再び吹き抜け、彼らの衣が軽く揺れる。その瞬間、彼らは自分たちの道を再確認し、静かに歩み始めたのであった。