レスベラトロールとは

レスベラトロールとは赤ワインに含まれるポリフェノールの1種で、赤ブドウやピーナツの薄皮などに含まれます。
赤ワインに含まれるポリフェノールには抗酸化作用、アンチエイジング、動脈硬化の予防などに効果があることは有名な話です。
しかし、この効果の主役が、レスベラトロールによるものということはあまり知られていません。
レスベラトロールは長寿遺伝子サーチュインを活性化させ、健康で若々しく生きるために必要な役割を果たしています。
レスベラトロールがもたらす効果効能

レスベラトロールは肌や髪の老化予防のほか、病気に対する効果もあります。
レスベラトロールの効果について具体的にどのようなものがあるのか以下で説明します。
肌の弾力改善
肌の弾力を保つコラーゲンは加齢や紫外線により破壊されます。
コラーゲンが減少すると肌のハリがなくなり、たるみができ肌の弾力が低下します。
レスベラトロールにより活性化される長寿遺伝子サーチュインは、コラーゲンの分解を抑える働きがあります。
コラーゲンの分解が抑えられると、肌の弾力が改善される効果が期待できます。
シミ予防
シミの主な原因は紫外線です。
皮膚の表皮細胞が紫外線などで刺激を受けると、メラニンを作る酵素であるチロシンキナーゼによりメラニンが作られます。
メラニンが蓄積すると色素沈着し、シミになります。
レスベラトロールはチロシンキナーゼを不活化することで、メラニンの産生を抑えシミがを予防する働きがあります。
ニキビ予防
ニキビはアクネ菌や皮脂分泌の増加などで引き起こされます。
レスベラトロールには、アクネ菌の増殖を抑える作用があります。
また、炎症を抑える効果もあるため、ニキビの悪化を防ぐことが期待できます。
メタボ予防
メタボリックシンドロームは生活習慣病が引き金となり、脂肪が内臓周辺にたまることで発症します。
レスベラトロールは、ミトコンドリア機能の活性化によるインスリン上昇の抑制、肝臓脂肪の減少などの効果が期待されています。
そのため、カロリー制限をしたのと同じような効果(CRミミックリー)が得られるとされています。
白髪防止などの老化対策
体内で作られる活性酸素が増えることで老化が早まり、白髪が多くなります。
活性酸素の増加を抑制すると、老化を遅らせることができます。
レスベラトロールには強力な抗酸化作用があります。
体内の活性酸素の増殖を抑え、老化を抑えます。
血流改善
レスベラトロールは一酸化窒素合成酵素の働きを活発にする作用があります。
一酸化窒素合成酵素は、血液をサラサラにしたり、血管が拡張するのを助ける役割があります。
この働きにより血流が改善され、血管を保護する効果が期待できます。
血糖値のコントロール
インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンです。
インスリンの効きが悪いと血糖値が上昇してしまいます。
レスベラトロールはインスリンの感受性を高め、効きをよくしてくれる作用があります。
血糖値をコントロールし、糖尿病の予防に役立つ効果が期待できます。
癌の抑制
高濃度のレスベラトロールには癌の抑制に期待できる効果があります。
細胞の分裂を抑える働きのあるp53遺伝子を活性化させ、アポトーシスという癌細胞を死に導く働きがあります。
乳がんの抑制
少量のレスベラトロールは乳がんの予防に役立つ作用があります。
遺伝性乳がんの関連遺伝子を抑制し、癌の増殖を抑える効果があると報告されています。
また、レスベラトロールは、乳がんのホルモン治療を効きにくくする遺伝子の発現を抑えて、乳がん細胞の増殖を抑制する働きがあります。
不妊改善
レスベラトロールは血流を改善する働きがあるため、卵巣の働きがよくなる効果が期待できます。
また、妊娠率の上昇や流産の低下の報告もあります。
なお、黄体期に服用すると流産率が上昇したという報告があるので、医師に相談して服用を開始したほうがよいでしょう。
長寿
加齢が進むと遺伝子の末端部テロメアが短くなります。
テロメアが短くなると、細胞を修復できなくなり、老化や病気の原因につながります。
また、テロメアの短くなるスピードが速いと、老化が早く進みます。
レスベラトロールは長寿遺伝子サーチュインを活性化することで、テロメアの短縮のスピードをゆるやかにしてくれます。
健康的に寿命を延ばすのをサポートしてくれるでしょう。
男性特有の症状EDの改善
EDは陰茎動脈が十分に拡張されないことが原因で起こります。
レスベラトロールは、一酸化窒素を増やし血流をよくすることで、動脈を拡張させる働きがあります。
動脈拡張作用により男性機能低下の予防に期待ができます。
女性ホルモン様効果
閉経後は女性ホルモンが減少し、様々な更年期症状が現れます。
レスベラトロールは女性ホルモンと類似の構造をもつため、女性ホルモン様効果を有し、症状の緩和に効果が期待できます。
心臓病の予防
血液中に悪玉コレステロールが増えると、血管に付着し動脈硬化が起こり血管が狭くなります。
血流が悪くなると、狭心症や心筋梗塞につながる恐れがあります。
レスベラトロールは、悪玉コレステロールの酸化を防ぐことで、動脈硬化の進行を抑える働きがあります。
フランス人は脂肪分が多い食事をしているにも関わらず、心臓疾患の死亡率が少ないというフレンチ・パラドックスと呼ばれる現象があります。
心臓疾患の死亡率が少ないのは、赤ワインに含まれるレスベラトロールによる効果と考えられています。
レスベラトロール含有食品を紹介

レスベラトロールを含む食品にはどのようなものがあるかご存知ですか?
レスベラトロールは果物やワインなど身近な食品にも含まれています。
サンタベリー
サンタベリーはリンゴベリー、コケモモ、マウンテンクランベリーとも呼ばれます。
抗酸化作用が強く、熱や紫外線にも強いトランス型のレスベラトロールを多く含みます。
ビタミンEも豊富に含まれます。
ぶどう
ぶどうの皮や種はレスベラトロールを多く含みます。
また、赤ブドウに含まれるアントシアニンは目の疲れの回復に効果があります。
糖質を多く含むため、疲労回復によい果物です。
ピーナッツ
ピーナッツは薄皮部分にレスベラトロールを多く含みます。
少量でも栄養価が高く、タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルの五大栄養素がバランスよく揃っています。
また、ピーナッツに含まれる不飽和脂肪酸はコレステロールを下げる役割があります。
赤ワイン
赤ワインはポリフェノールを多く含有するため、レスベラトロールも豊富に含みます。
レスベラトロールが多いぶどうの皮と種を含んだまま、発酵させて作ります。
また、白ワインやロゼワインに比べて、カリウムの含有量を約2倍多く含みます。
カリウムは塩分を排出してむくみをとる効果があるため、塩分の高い食事と一緒に飲むとよいでしょう。
白ワイン
白ワインはぶどうの皮と種を取り除いて作られるため、レスベラトロールがあまり抽出されません。
しかし、有機酸が豊富で食中毒菌への殺菌成分を含む特徴があります。
ロゼワイン
ロゼワインはピンク色で、赤ワインと白ワインの両方の製法が取り入れられています。
そのため、レスベラトロールの含有量は両者の中間に位置します。
また、糖質量はグラス1杯で赤ワイン1.5g、白ワイン2g、ロゼワインが4gと、ロゼワインはかなり糖質が高いため飲み過ぎには注意が必要です。
