最初、それは、恥絡のない単語や名詞の羅列であった。しかし、それは
あの思念の流れと一致していた。わたくしは、食事もとらず、出発までの時間を挙げてこれに傾注した。整理して、さいごに書きあげたのがつぎの文章であった。
それは突然ななめ前方からやってきた。
一瞬、目がくらむほどの衝撃だった。
そんなことなどぜんぜん予期しておらずまったく無防備だった自分は、あっというまにその衝撃に叩きのめされてしまったのだ。
修行、学問、そんなものはなんの役にも立たぬものであることを思い知らされた。
こころひそかに誇っていたこれまでの自分の修行も教学も、あっというまに消しとんで しまった。叩きのめされてしまった。
これなんだ、これでなくてはならないのだ。これしかないのだ。目もくらむようなあの 白銀の輝きにみちたバイブレーショ入一
1〇〇年の修行も万春の教学も、ただ一瞬のこの霊的バイブレーションにかかぬことを思い知らされた。
これがそれだったのだ。これが究極のそれだったのだ。このためにこそわたくしはここ にやってきたのだ。
おお、サヘト・マヘト、聖なる地、 あなたはここに待っていてくださった。
わたくしがいまあなたから受けたものを、これからわたくしはひとびとにあたえねばな らぬ。
いま、わたくしは聖者であることをつよく自覚する。
すべてのひとびとがこの聖なるバイブレーションを受けることのできる聖地を、わたく しはひがしの国につくらねばならぬ。この輝きにみちたサヘト・マへトの地を、そのま ま、日本の国にうつさねばならぬ。それがわたくしの使命だったんですね。それをかな らずはたすことをわたくしはあなたに誓います。 そうですか。
もう一度、わたくしはこの地に来なければならないのですね。だが、そのときなにが起 きるのでしょうか? そのとき起きる或ることを、わたくしは非常なおそれの感情とと もに予感します。
ああ、あの一瞬の霊的バイブレーション!
一〇〇年の苦行も万巻の書物も、このバイブレーションなくしては、路傍の石ころにも 劣るのだった。このバイブレーションをあたえることのできる聖者こそ、真の導師だったのだ。理解できました。
聖師よ、ありがとう!
書き終えて、わたくしは虚脱状態になった。
昭和五十五年十一月八日
(『一九九九年カルマと
ラクノウのホテルにて
急拠しるす。
