

梵名を、アールヤアヴァローキテーシュヴァラ (Aryavalokitesvara) といい、観自在菩薩ともいい ます。一般には「観音さま」と呼ばれ、菩薩の中 では最も親しまれてきました。
救いを求める相手によって、さまざまな姿に身 を変えてあらわれ、大慈悲とすぐれた智慧で人び との苦しみを除き、さらに切なる願いもかなえて くれる仏です。観音菩薩を信仰する人は、自分の 身近にいる人にその化身を感じ、利益にあずかる ことができるとされています。
観音菩薩は姿を変えて(変化観音)衆生の願い にこたえてくれますが、変化しない本来の形を聖 観音といいます。ふつう「観音」という場合は、 この聖観音をさします。 勢至菩薩とともに、阿弥陀如来の脇侍をつとめます。

魚籃観音(ぎょらんかんのん)は、三十三観音に数えられる観音菩薩の一つ[1]。中国で生まれた観音の一つで、同じ三十三観音のひとつである馬郎婦観音(めろうふかんのん)と同体ともされる。
中国唐の時代、魚を扱う美女がおり、観音経・金剛経・法華経を暗誦する者を探し、めでたくこの3つの経典を暗誦する者と結婚したがまもなく没してしまった。この女性は、法華経を広めるために現れた観音とされ、以後、馬郎婦観音(魚籃観音)として信仰されるようになったという。この観音を念ずれば、羅刹・毒龍・悪鬼の害を除くことを得るとされ、日本では中世以降に厚く信仰された[1]。
形象は、一面二臂で魚籃(魚を入れる籠)を持つものや、大きな魚の上に立つものなどがある。

