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求聞持聡明法

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私は求聞持聡明法の修行に取り組んでいた。すでに三度目の挑戦だった。

最初の試みは、真言宗の行法に依拠した。しかし、それは完全な失敗に終わった。集中力を高める効果はあったが、それ以上のものは得られなかった。求聞持聡明法を詳細に分析し、私は結論を出した。――真言宗の伝統的な行法だけでは、脳の構造を一変させるような力は持ち合わせていない。少なくとも、従来のままの修行では、それは実現し得ないという確信に至った。

それではなぜ、弘法大師空海はこの行法を通じて成就し、悉地(すべての能力を獲得すること)を得たとされているのか。彼は、おそらくこの行法の背後に隠された何か――秘密技術を体得していたのだろう。彼が残した求聞持法は、その秘密技術へのヒントに過ぎず、本当の技術は自身の努力で発見せよ、という暗示であったのだろう。だからこそ、この法を修した多くの天才たちが、成功までに何度も失敗を繰り返したのだ。

二度目の修行では、私は古代ヨーガの技術を取り入れた。初めての試みよりも確かな感覚を得ることができた。50日間の修行を経ても求聞持法の成就には至らなかったが、私は確信を深めた。この方法で進めば、求聞持法は必ず成就する。さらなる確信を得た私は、この技術をさらに積み重ね、延長してゆくことを決意した。

そして、三度目の修行に入った。今回は、求聞持法に伝わる九種の印明に加え、古代ヨーガの特殊な呼吸法、そして私が創案した手印とポーズを組み合わせた特別なトレーニングを続けた。100日目に達し、ついに私は感じた――体と脳が微妙に変化しているのを。

まどろみのような感覚の中で、それは突然訪れた。苦痛の叫びを上げたその瞬間、脳髄の一角に稲妻のような電流が走り、私の視野は真っ暗になった。失明――一瞬、そんな考えが脳裏をよぎった。だがその時、脳の深部にポッカリと光が灯ったのだ。脈打つように、ゆっくりと、黄ばんだ冷たい白い光が瞬き

 

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