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十六の法を成就する優婆塞こ

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マハーナーマはある日、仏陀の前に進み出て尋ねた。「世尊よ、いくつの法を成就すれば、優婆塞は自らを安んじ、他者も安んじることができるのでしょうか?」

仏陀は優しく微笑み、静かに語り始めた。「マハーナーマよ、十六の法を成就する優婆塞こそが、自分を安んじ、他者も安んじる者である。では、その十六の法とは何か、今ここで説こう。」

仏陀の声は深く、聞く者の心に染み入るようであった。

「まず、自分自身が正しい信仰を持つこと。そして他者にもその信仰を確立させる。自ら浄戒を守り、他者にもそれを教える。布施を行い、その行いを他者にも教え導く。塔や寺院を訪れ、沙門に会い、その重要さを他者にも示す。沙門の説法をひたすら聴き、他者にもそれを勧める。法を守り、他者にも法を守ることを教える。仏法の深義を観察し、他者にもそれを促す。そして仏法の探求を深め、自らも他者も共に法を追い求めるのだ。」

マハーナーマは深くうなずき、仏陀の言葉に心を委ねた。仏陀の言葉は続く。「この十六の法を成就する者こそが、自らを安んじ、他者も安んじる優婆塞である。そうした者のもとには、大勢の人々が集う。バラモン、クシャトリア、長者、沙門、そのすべてが集い、優婆塞の徳を仰ぐのだ。まるで太陽の光が、日の出から日没まで輝き続けるように、その徳は大いに輝くのである。」

マハーナーマはその言葉を胸に刻み、再び問いかけた。「世尊よ、『安んじる』とは単に心が静かになるということなのでしょうか?」

仏陀は静かに首を振った。「真に安んじるとは、心の平安を超えて、すべての因縁から解脱し、成仏することを意味する。瞑想や坐禅で一時的な安らぎを得ても、因縁が残っている限り、苦しみは再び襲ってくる。真の安らぎとは、すべての因縁を切り離し、完全なる解脱を得ることにあるのだ。」

その言葉を聞いたマハーナーマは深い感動を覚え、仏陀に深く感謝した。彼は静かに席を立ち、仏陀に一礼してその場を去った。仏陀の教えは、彼の心に新たな光を灯し、永遠に響き続けるであろう。

 

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