神が翔ぶ
る。
いし、念のすがた(明王)と化して折伏し、仏法にしたがわせるのである。
変化身とは、能化の修行者を守護するため、龍王・身のすがたに変化して、一瞬のうちに 全世界をかけめぐりいかなる事物も意のままにする自在力、神通力を以て、守護するのであ
仏法守護の変化身は、ほかにもないことはないが、神通力最大である龍神を以て、護法善神 の筆頭とするのである。 そうして、そのなかで、 難陀龍王を以て、護法神の代表とする。 では、龍神が守護霊となって護持したとき、ひとはどうなるか? それを、密教の経大 日経に聞いてみよう。
龍神が守護神になると
龍心
大日経は、つまびらかには「摩訶毘盧遮那成仏神変加持経」という。密教の神変加持力を 以て、即身成仏する法を説く。
この経の「心」第一は、ひとの心相を六十種類に分類して、その長所・短所を説き明 かす。 そのなかに「龍心」という心相がある。
前生が服であったか、龍神が守護神としてついたためか、そのいずれかのとき、この心を持 つのだという。あるいはまた、密教修行者が解説を完成するとき、この龍神の心と神通力を身 につけて、仏法興隆の大業をなすともいう。
この「六十心相」を解説した拙著「説法六十心』 (平河出版社)のなかから、「龍心」の部分 つぎに転載してみよう。
だれか龍のたる呻吟の声を聞い
たことがあるか
だれかの憂いにみてる孤独の魂に ふれたことがあるか
だれかの怒りと期待と絶望にいろ
どられた壮大な夢を聞いたことがあ
かれは待たねばならぬのだ
千年 二千年 三千年
あき果て滄海の淵にひとりひそ
みかれはしだいに老ゆる
月光ゆらめく波濤に御爛たるその
を洗わせつつたる銀河に長嘯し
ときに力いかづちのごとく身の内
にみちみちるときひとり雲をよんで穹の
果てに駆け、あまさかるに
する
だれかのかなしみといかりと期待
絶望にみつる心を知っているか
南海の龍紀州頼宣
中
ということばがある。英雄のことをいいます。
ちなみに、佛は中の獅子、ゆえに説法の座を獅子座という。
享保年間、徳川御三家の筆頭、紀州頼性、豪放にして英邁、胸中にふかく経倫を蔵
ちゅうがん
またよくを愛した。 ながくふたつに裂け、いわゆる眼であった。英
神が守護霊になると
