
四印会について
四印会は成身会および成身会にならった三会(三昧耶会、微細会、供養会)を合わせて簡略化したものです。
1.大日如来
[読み] だいにちにょらい
[梵名] マハー・ヴァイローチャナ・タターガタ
[梵名表記] mahāvairocanatathāgata
※以下タターガタは略す
●梵名マハー・ヴァイローチャナは、「すぐれて(法界に)あまねく(仏智の)光明を照らす者」の意、音訳して摩訶毘盧遮那(マカビルシャナ)、太陽(神)のイメージ。
●金剛界曼荼羅の主尊、両の手で智拳印(最上菩提印)を結ぶ。
●「五仏」(五智如来)の中心、「五仏」の本性である「五智」(法界体性智・大円鏡智・平等性智・妙観察智・成所作智)のうち「法界体性智」(真如・法如そのものの智)を本性とする。
●宇宙の真理(真如・法如)のはたらきがそのまま法身大日如来の意志であるという堅固な智慧(仏智・法界体性智)を、始めもなく終りもなく、常恒に、自らの法楽(自受法楽)のために、説き続ける「智法身」(自受用身)。
●金剛界大日如来は、「一切義成就菩薩」(=釈迦)が一切如来たちに「五相成身観」を教示され、その観法によって仏身円満となり、一切如来たちに加持されて一切如来たちの代表の「一切如来」(毘盧遮那如来:報身・受用身)となったもの。
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2.金剛薩捶
[読み] こんごうさった
[梵名] ヴァジュラサットヴァ
[梵名表記] vajrasattva
●梵名ヴァジュラ・サットヴァは、「金剛杵(堅固なる菩提心)をもつ衆生」の意。
●私たち(衆生)の本有菩提心を象徴する菩薩。
●金剛薩埵は、大日如来が諸尊のサトリの総体なのに対し、私たち(衆生)の妄執の総体でありながら、本有菩提心を起させる役割をもつ。
●また、衆生の代表として大日如来から説法を聞く立場と、法身大日の説法を衆生に伝える仲介の仏の立場を兼ねる。
●ここでは金剛薩捶は、一切如来たちの菩提心を体現する堅固な衆生(薩捶)であり、一切如来たちの悉地である金剛杵そのもの。
●十六大菩薩の一。
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3.金剛宝菩薩
[読み] こんごうほうぼさつ
[梵名] ヴァジュララトナ
[梵名表記] vajraratna
●梵名ヴァジュラ・ラトナは、「堅固なる(潅頂=)宝(を行う者)」「虚空蔵の(三昧耶から出現した宝加持)金剛(という三昧に住する菩薩)」の意。
●一切如来の大潅頂の三昧耶として出現し、無量無辺の衆生に潅頂(=宝)を授ける菩薩。
●十六大菩薩の一。
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4.金剛法菩薩
[読み] こんごうほうぼさつ
[梵名] ヴァジュラダルマ
[梵名表記] vajradharma
●梵名ヴァジュラ・ダルマは、「堅固なる(正)法(の光明をもつ者)」「観自在の(三昧耶から出現した法加持)金剛(という三昧に住する菩薩)」の意。
●一切如来の金剛法性智の三昧耶として出現し、衆生に諸法の本来清浄なるを覚らせる菩薩。
●観自在菩薩(観世音菩薩)に同体。
●十六大菩薩の一。
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5.金剛業菩薩
[読み] こんごうごうぼさつ
[梵名] ヴァジュラカルマ
[梵名表記] vajrakarma
●梵名ヴァジュラ・カルマは、「堅固なる事業(=活動を行う者)」「一切如来ヴィシュヴァカルマン(毘首羯磨)の(三昧耶から出現した羯磨加持)金剛(という三昧に住する菩薩)」の意。
●一切如来の供養の広大儀軌の活動の三昧耶として出現し、諸仏を供養し衆生を済度する活動を行う菩薩。
●十六大菩薩の一。
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6.金剛波羅蜜菩薩
[読み] こんごうはらみつぼさつ
[梵名] ヴァジュラパーラミター ※他にも異名あり
[梵名表記] vajrapāramitā
●梵名ヴァジュラ・パーラミターは、「堅固なるもの(菩提心)によって高みに達した者」の意。
●阿閦如来が毘盧遮那如来(大日如来の報身・受用身)を供養するために出現させた菩薩、菩提心を以て奉仕する。
●金剛界の全体であり、(菩提心を転開して)衆生をサトリ(仏智)を得せしめる智慧もつことを表す。
●中央の大日如来(毘盧遮那如来)の四親近、四波羅蜜菩薩の一。
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