運命学だけでも、人間は決定されるものではありません。
というのは、人間は、本来もって生まれた先天的なものと環境のもとで培った、後天的なものとの組み合わせだからです。
ソンディの「運命分析学」は、遺伝と環境を統合させた新しい学説といえます。
ソンディの運命分析理論の画期的なところは、運命を「人間の隠された生活プラン」と考えており、宿命としてあきらめてしまわず、人間は選択する意思をもつというところに存在意義をみとめている点です。
つまり、ソンディの運命分析治療とは、運命を、宿命としてただ受け入れるだけでなく、運命というものを知りながら、より正しい運命可能性(Schicksals-moglichkeit)を示唆し、その運命可能性に対して、援助活動をすることであり、それが心理治療だといっています。
| 強制運命、自由運命 |
| ソンディは、運命には、 強制運命(ツバングスシクザール、Zwang-Schicksal) …自分の力では、どうすることもできない宿命で、 受容することによって、開かれる運命自由運命(フライハイトシクザール、Freits-Schicksal) …選択することによって開かれる運命 の、2つがあるとしました。
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| 三つの無意識構造 |
| 【1】個人的コンプレックス (フロイド、症状である身体症状という身体言語であらわる)【2】集合無意識(ユング、シンボルという象徴言語で語りかける)【3】家族的無意識(ソンディ、選択言語で語りかける) |
| 自由運命 |
| ソンディは、家族無意識は、 5つの選択言語で表されるといっています。【1】愛(何故多くの人から彼女を選んだのか?) 【2】 友人 【3】職業(何故この職業を選んだのか?) 【4】 疾病(何故この病気になったのか?) 【5】 死 (もし死を選ぶとしたらどんな死を選ぶのか?) |
| )運命を規定するもの |
| ソンディは、運命を規定するものとして以下の6つをあげています。1、 生物学的レベルでの遺伝 (das Erbe) 2、 同じく生物学的レベルでの衝動性質 (die Triebnatur) 3、 社会的環境(die soziale Umwelt) 風土、人間関係など 4、 精神的環境(die mentale Umwelt)精神的文化、知的なもの 5、 自我(das Ich) 6、 魂(der Geist) 信念、信仰など |

