オタマジャクシは甲状腺ホルモンで変身し、サナギは前胸腺ホルモンで変身する。
だが、
ヒトもまた、変身するためのホルモン分泌腺を、そのからだのなかにいくつか持っていたので
ある。それを使えば、ヒトはどんな変身でもできないことはない。ただ、その技術をヒトは知ら
ないだけなのだ。
その技術がここにあった。
力の湧き出る泉
市川亀久弥氏が述べているように、イモムシ、サナギの変身は、二つのホルモンの活動による。
すなわち、幼弱ホルモン (IH)と、前胸腺ホルモン(PGH)という二つの内分泌ホルモンで
ある。この二つのホルモンが、地を這いまわるみにくいイモムシ、サナギをして、空に舞いあが
らせる変身を可能にする。また、オタマジャクシでは甲状腺ホルモンがそのはたらきをし、カイ
「では、脳から脳ホルモンが、アラタ体から Juvenile hormone 前胸腺から Ecdysone がホルモ
ンとして分泌され、この J. h と Ecdysone の比が変身進行を指令する。
そうして、はー、
ヒトもまた、オタマジャクシ、イモムシ、カイコちを変身させる脳ホルモン、胸腺ホルモン
甲状腺ホルモン等、すべてみんな持っている。いや、それだけではない。計算すると、合計九つ
の内分泌腺と、そこから総計六十種類以上のホルモン、あるいはホルモン様化学物質をつくり出
しているのである。しかも、専門家の発表によると、カイやイモムシ、オタマジャクシのホル
インし、たトのホルモンも、その性質、はたらきの上ではなんのちがいもないという の だ。「人
体の翼翼」カラージ)のなかで、J・D・ラトクリフは、ホルモンは動物世界の公分母のよ
うなものである。若い映画女優の性ホルモンのあるものは、鯨のものと同一である。プロボクサ
ーの下垂体ホルモンのあるものは、ハツカネズミのものと同じである」と述べている。たし
かた、ビトまたこれらの内分泌腺をつかって、変身、飛躍をすることが可能なのである。
古代ローダはそれを知っていた。そしてそれを可能にする技術をつくりあげていたのである。
コーダは、ヒトのからだのなかに、七つの「力の湧き出る泉」を発見し、この泉を自由に制御
する方法を考え書した。そうしてこの力の泉の湧き出る場所を「チャクラ」と名づけた。チャク
そういう意味か。
間、およびアメリカ、インドに本拠を持つ神智学協会発行の “The chakress のなかで、C
wer、それを、Force centres”と訳している。集中力の中心、とでもいおう
Chairという時はサンスクリット語で、輪を意味し、文学的な表現をすれば滅の船の国
である」
また、べつなヨーロッパのヨーガの指導者は、「幅」であろといっている。
私は、それを、車輪の中心から八方に放村状に出ている支柱、すなわち”艦」をあらわしたい
ので、しかし、それは、職そのものではなく、また輪でもなく、無の状態、すなわち、於状を
あらわしたものと考えている。つまり、それは、放射であり,波動』なのだ。
いのものいのではなく、いかの状態を示かいかなのである。そういうとおわかりであろう。そ
れは・力 – を表現しているのである。それは波動であり、刺激である。ある刺激をその場所に
くわえることにより、ひとつの力が生ずることを示したものと、私は、私の体験から理解してい
る。実際、密教は、波動状のある刺激を”その場所』にあたえて、すばらしい力を発生させてい
るのである。
買の間じ込みのカーラ図版を見ていただこう。これが、ヨーガの「チャクラ」の場所であ
これを、近代医学による内分泌腺と対照すると、貢のような図表になる。但し、この、チャ
ク近代医学の解郡学的対照は、私の修行体験によって分類したもので、欧米のヨーガの指導
者たち(およびその系統の人たち)の対照分類のしかたと、大分ちがうところがある。私は、私
の行体験によって、このほうが正しいと信じているが、あるいは、これは、ジードメーター氏
がいっているように、人種、民族別による体格、体質の相違によるものであるのかも知れぬ。氏
は、その著書のなかで、チャクラの大小、色彩、位置、形状、など、有色、白色、東洋、西洋の
民族、人種の相違によってかなり違うものがあり、また、おなじ民族、人種でも、多少の個人差
が見られる、と述べている。たしかにその通りだと私も思っている。
では、力の湧き出る泉、内分泌腺とは、いったいどんな器官なのか? それはどんな力を持っ
ているのか? その力はどんなはたらきをするものか、まず、医学的、生化学的な立場から見て
みることにしよう。
353―社会における解体と変身
351―社会における解体と変身
