六神通(ろくじんずう、ろくじんつう、巴: chaḷabhiññā[注釈 1])とは、仏教において仏・菩薩などが持っているとされる6種の超人的な能力。6種の神通力。六通ともよばれ、止観の瞑想修行において、止行(禅定)による三昧の次に、観行(ヴィパッサナー)に移行した際に得られる、自在な境地を表現したものである。
- 神足通(巴: iddhi-vidha-ñāṇa) – 自由自在に自分の思う場所に思う姿で行き来でき、思いどおりに外界のものを変えることのできる力。飛行や水面歩行、壁歩き、すり抜け等をし得る力。
- 天耳通(巴: dibba-sota-ñāṇa) – 世界すべての声や音を聞き取り、聞き分けることができる力。
- 他心通(巴: ceto-pariya-ñāṇa) – 他人の心の中をすべて読み取る力。
- 宿命通(巴: pubbe-nivāsānussati-ñāṇa) – 自他の過去の出来事や生活、前世をすべて知る力。
- 天眼通( 巴: dibba-cakkhu-ñāṇa) – 一切の衆生の業による生死を遍知する智慧。一切の衆生の輪廻転生を見る力。[1]
- 漏尽通(巴: āsavakkhaya-ñāṇa) – 煩悩が尽きて、今生を最後に二度と迷いの世界に生まれないことを知る智慧。生まれ変わることはなくなったと知る力。
