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釈尊の成仏法を修行

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”成仏”という)ことを目的とするものである。彼はそのために、難行苦行を爪ね

たのであるが、成仏ののち、弟子たちに、その修行のしかたを教えた。仏陀に或

る修行のしかたを教えたのである。これを「成仏法」という。仏陀に成る法であ

 るから、成仏淮とIで才~ 

   y脈欲七いっでいいほど多くある仏教経典の中で、ただひとつ、

阿含経というお経にしか記されていないのである。

 それはなぜかというと、釈尊がじっさいに説いた教えを記したお経は、この阿

含経だけだからである。他のお経は、全部、釈尊の説いたものではない。後世

の、どこのだれかわからぬ者が書いた「創作経典」なのである

が書いた創作経典には、成仏法は一宇一句も記されていない。創作経典とよばれ

る『法華経』『阿弥陀経』『華厳経』『大日経』、すべて釈尊の成仏法は書いてな

成仏法は、じっさいに成仏した釈尊にしか説けない。だから、釈尊以外の人間

い。

 釈尊の成仏法を修行しなかったら、仏法を修行したことにはなら.Qy 4y5  

まえすぎるくらい、あたりまえのことである。だから、仏教の修行をしようと

思ったら、だれでも、阿含経を学んで、釈尊の成仏法を修行しなければならない

のである。

 ところが、いまから千二百年ほど前の、中国仏教が、ここのところを間違えて

しまったのである。彼らは、阿含経だけが釈尊の説いたお経で、その中に、成仏

法という仏教にとっていちばん大切な法が説かれているということに、気がつか

なかったのである。そして、これを「小乗経典」という誤った判定を下してし

まって、創作経典である法華経その他を「大乗経典」として、このほうが高度の

経典であるとしてしまったのである。情報不足から生じた致命的な誤解であっ

た。

 ところが、それがそのまま、日本に輸入されてしまった。当時の中国は、日本

にとってたいへんな先進国であったから、無条件でそのまま受け入れて、日本仏

教の冷宗旨がつくられたのである。すべて、阿含経は小乗経典であるとした大乗

仏教の宗口ばかりである。だから、日本仏教の坊さんたちは、阿含経を勉強した

ことがない。したがって、釈尊の成仏法を知らないのである。

 わたくしは、すべての仏教経典を読破して、このことに気がついた。釈尊の成

仏法を抜きにした仏教なんて、単なる哲学、倫理、道徳でしかない。哲学、倫

理、道徳でカルマからの脱出・因縁解脱など絶対にできるはずがない。

 わたくしは、阿合経によって成仏法を学び、これを体得した。そして、仏教の

修行者は、すべて、阿合経から出発せねばならぬとの趣旨から、阿含京を立宗し

た。これを聞いたある京旨の有名な坊さんは、「なんでいまさら、小乗仏教を」

といったという。

 阿含経に説かれている釈尊の成仏法は、専門的には「七科三十七遺品」とよば

れる。

 わたくしは、これを、「成仏のための七つのシステム、三十七のカリキュラ

ム」とよんでいる。

釈尊の成仏法・七科三十七道品

 カルマを断ち、因縁を解脱して仏陀になった釈尊は、自分の修行法を弟子たち

に教えた。 ’

 その修行法について、彼は弟子たちにこう説いている。

ここに比丘らよ、われによりて法は悟られ、汝らに説かれたり。すなわち

しねんじゅうししようだん しじんそく ご こん ごりき しちかくし  はっしようどう

四念住・四正断・四神足・五根・五力・七覚支・八正道これなり。それ

ゆえにすべての比丘らは相和し相欣び、争うことなくして、これを学ばざ

るべからず。云々。

(パーリ文・中部経典)

 すなわち、釈尊によって悟られた法の修行法、実践法が明らかにここに記され

ているわけである。しかも、それを、すべての修行者は相和し相欣び、争うこ

となくして学ばなければいけないと、はっきり言明されているのである。明確き

わまる指針である。

                        しねんじゆうししようだん しじんそく ごこん ごりき しちかくし

では、ここに説かれている四念住・四正断・四神足・五根・五力・七覚支・

八正道とはなにか。

 阿含経に説かれたこの七科目の修行法は、阿毘達磨論師によって「七科三十じ

道品」あるいはフ~七菩提分法1  と名づけられ、釈尊の修行法としてくわしく

解説されている。この名称は「成仏して悟りに至る三十七の修行法」という意味

である。(『阿毘達磨供舎論』)

 四念住

 旧訳では四念処という。四念処観ともいう。悟りを得るための四種の内観・瞑

想法である。身念住・受念住・心念住・法念住の四つである。

  身念住=この身は不浄なり。

  受念住=受は苦なり。

  心念住=心は無常なり。

  法念住=法は無我なり。

 と観念し瞑想するのである。すなわち、この身体は不浄である。すべての感受

は苦である。心は無常である。すべての事物は無我である。と観念し瞑想する。

はじめはこの四項をそれぞれ別に観念し、つぎにはそれらの四つをひとつにし

て、身体・感受・心・そしてすべての事物(法)は不浄である、また苦である、

無常である、無我であるというように観念していくのである。

四正断

旧訳では四正勤という。断断・修断・随護断・律儀断の四つの修行。

 断 断=いま現に起こっている悪を断じてなくするように励む修行。幾度も

     断ずることをくり返す。

 修 断=まだ起こっていない悪に対して、今後起きないように努力する修

     行。

 随護断=いますでに存在している善はこれをますます増大させるように努

     力する修行。

 け佻断=まだ存在しない善に対して、これを得るように努力する修行。

 四神足

 四如意足とも訳す。欲神足・勤神足・心神足・観神足の四つをいう。

 四つの自在力を得るための修行法。超自然的な神通力を得るための四種の修行

法。

 神とは神通のこと。その力とはたらきのはかりがたいことを神という。足とは

その因、すなわちよりどころとなるもの、修行法のことである。

五 根

しん   しょうじん   ねん   じよう   ぇ

信根・精進根・念根・定根・慧根の五つ。根とは自由にはたらく能力をい

う。仏法僧の三宝に対する信と、精進・念・禅定(瞑想)・智慧が、ニルヴァー

ナに向かって高い能力を発揮する修行。

五 力

 しん   しようじん   ねん   じよう   ぇ

 信力・精進力・念力・定力・慧力の五つ。

 究極の力を得る最高度の修行法。五根とおなじ徳目の修行であるが、五根は基

本となるもの。五力はそこから飛躍して力を発揮する。

 七覚支

 択法覚支・精進覚支・喜覚支・軽安覚支・捨覚支・定覚支・念覚支の七

つをいう。ニルヴァーナヘ導く七つの修行。

  択法覚支=教法の中から真実のものを選び、いつわりのものを捨てる智慧の

       修行。

  精進覚支=一心に努力して退転しない修行。

  喜 覚支=真実の教えを学び、実行する喜びに住する修行。

  軽安覚支=身心を軽快明朗にして、昏冥したり渋滞したりしない修行。

  捨 覚支=取捨憎愛の念を離れて、なにごとにも心がかたよったり、心の平

       静か乱されない修行。対象へのとらわれを捨てる修行である。

 

覚支=瞑想中も平常の行動中も、集中した心を乱さない修行。

覚支=思いを平らかにする修行。

 八正道

          しようけん  しゅい   ご   ごう   みよう  しょうじん  ねん   じよう

 八聖道とも書く。正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定の

八つをいう。ニルヴァーナに至るための八つの道、八種の実践徳目である。邪を

離れるので正といい、また、聖者の道であるから聖ともいう。

  正 見=釈尊の説かれた苦・集・滅・道の「四諦」の道理を見る。

  正思惟=正しく四諦の道理を思惟する。

  正 語=正しい語を口にする。

  正 業=正しい生活をする。

  正 命=身・口・意の三業を清浄にして正しい理法にしたがって生活する。

  正精進=道と法に努め励む。

  正 念=正道を憶念し、邪念のないこと。

                         ノ  12        1 71  tj 514SS4S 7 t11~‐

 

  正 定=迷いのない清浄なる悟りの境地に入る。

 要するに、正しい見解、正しい思い、正しい言葉、正しい行為、正しい生活、

正しい努力、正しい気づかい、正しい精神統一、のことである。もちろん、ここ

でいう、”正しい”とは、釈尊の教えに即したもののことである。

 以上が、七科三十七道品の概略である。

 この修行法を、釈尊がいかに重要視していたか、釈尊がじっさいに説いた唯一

の経典、阿含経の中で、つぎのように説いていることでおわかりであろう。

 方便を修し随順成就せずして而も心を用いて、我れをして諸漏尽き、

 

心に解脱するを得せしめんと求むるも当に知るべし、彼の比丘は終に漏尽解

 

脱を得ることを能わず。所以は何ん。修習せざるが故なり。何等か修習せ

   いわ   ねんじょ しょうごんにょいそく こん りき かく どぅ

ざる。謂ゆる念処・正勤・如意足・根・力・覚・道を修習せざるなり。

 

                            (雑阿含経「応説経」)

 

 

 

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