クエン酸は健康パワーが満載!元気が欲しい時や、スポーツをする時こそクエン酸を!

クエン酸とは

クエン酸とは

クエン酸は古くから健康維持に役立つと事が知られ、活用されてきました。
しかしこのような健康パワーあふれるクエン酸のメカニズムはあまり多くの事が明らかにされておらず、今現在でも研究が進められています。
多くの健康パワーを持ちながらも、謎に包まれたクエン酸は有機酸の仲間です。
有機酸には次のようなものがあります。

  • クエン酸
  • 酢酸
  • リンゴ酸
  • 乳酸
  • 酒石酸など

有機酸はそれぞれに異なった渋めの酸味や、苦みがかった酸味などの独特な特徴を持ち、酸の構成比によっても酸味に違いを持っています。
またクエン酸や体内でエネルギーを作るのには欠かせない栄養素となっています。
では、クエン酸の体内での働きをみてみましょう。※1、2、3、4

クエン酸の働き

私たちが生命を維持するためには、体内でエネルギーを作り出す反応が必要です
この反応は、酸素を必要とするか、必要としないかで分けることができますが、酸素を使わない場合はグルコースを利用することになるため、比較的早くエネルギーが生産されます。
しかし生産される量はごくわずかで、逆に疲れの素となる物質である乳酸を作り出す特徴があります

一方、酸素を使うエネルギー生産は、スピードはゆっくりであるものの、グルコースの他にも脂肪酸やアミノ酸を利用するため、酸素を利用しない場合のエネルギー生産の19倍のエネルギーを生み、無害の炭酸ガスと水を合成します。
つまり、酸素を利用しないエネルギー生産は瞬間的な運動におけるものに対し、酸素を利用するエネルギー生産が行われている場合は長時間の運動ができるのです。
クエン酸は酸素を使うエネルギー生産の中心であるクエン酸回路で合成され、この回路はTCA回路クレブス回路などと呼ばれています。
このようにクエン酸は体内で合成することができるのですが、直接栄養素として摂取されたクエン酸は付加的な作用を発揮することが分かってきました。
体内にストックされている糖は、スタミナの決定要素とされているのですが、運動などによって消費されていきます
そのため、この減少した糖であるグルコーゲンを元に戻すことで体に元気が湧いてくると考えられ、運動後には糖質だけではなくクエン酸も同時に摂取することで元気パワーは促進することがわかっています。

また、激しい運動をした時には体に乳酸が生成されるのですが、この場合にも糖質と合わせてクエン酸を摂取することで乳酸の解消が促進されるといわれています。
この他にもクエン酸は有用な生理機能を持っている可能性が高いとされ、健康維持への大きな期待が集まっています。
クエン酸は体内に取り込まれると、乳酸などの酸性物質を取り除き、体をアルカリ化する働きがあるため、アルカリ性食品とされています。
人は体が酸性に傾くと、エネルギー作りに関連した酵素の働きを悪くしてしまい、効率よくエネルギーを作ることができなくなってしまいます。

クエン酸を多く含む食品とその特徴

元気な体をサポートしてくれるクエン酸はどのような食品に多く含まれているのでしょうか。
元気な力の源である「クエン酸をたっぷり含んだ食品」を知り、しっかりと摂取しましょう。

梅干し、梅製品

クエン酸をたっぷり含んだ食品といえば、です。
梅干しや梅酢、梅酒などにクエン酸はたくさん含まれています。※5
青梅を煮詰めて作られる梅肉エキスも同様です。
さらに梅酢や梅酒で肉を煮ると、肉はとても柔らかくなり味も浸み込みやすくなります。
昔から「梅はその日の難逃れ」といわれたほど、健康には欠かせない食べ物でした。
可憐な花をつける梅は奈良時代に中国から渡来し、観賞用としても愛され、多くの歌にも詠まれてきました。
江戸時代には日本人が生み出した最高傑作ともいえる保存食、梅干しが登場します。
梅干しは、梅干し自体に防腐効果があるうえ、有機酸の働きで食材に付着した細菌やウイルスの働きを弱め、さらに臭みを消す力があります
近年ではいろいろな種類の梅干しが店頭に並び、いろいろな風味や塩加減、甘さなどを楽しむことができます。
自分で梅から吟味し手作りをするのも楽しんだり、市販品で好みのものがみつかるまでいろいろと試してみたりするのもよいでしょう。※6

果物

レモンやオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類の他、イチゴやキウイなどに多く含まれています。
果物はそのまま食べるだけではなく、料理やお菓子作りなどにも幅広く利用することができます。
果物に含まれるクエン酸は、果物に含まれているビタミンCを壊れにくくし、さらに体内に吸収しやすくなるという働きもあります。
スポーツ選手が運動の後に食べているものというと、レモンの砂糖漬けやハチミツ漬けが思い浮かびませんか。
レモンにはたっぷりとクエン酸が含まれ、糖と同じように元気を取り戻す力があります。
レモン以外にもオレンジやイチゴ、キウイ、グレープフルーツなどにもクエン酸はたくさん含まれています
またレモンの酸っぱさは、ビタミンCの風味だと思われていますが、しかし実際にはレモンに含まれる程度のビタミンCでは酸味は感じることができません。
あの独特の酸っぱさは、まさにクエン酸のすっぱさなのです

酢にはクエン酸だけではなく、酢酸などの有機酸が含まれています。
酢の種類は実に多く、原料や製法で酸味や風味が異なるため、それぞれの特性を生かし調理に使うことができます。
主な種類はバルサミコ酢、もろみ酢、黒酢、穀物酢、リンゴ酢、白ワインビネガーなどです。※3、4
酢にもクエン酸はたくさん含まれています。
またクエン酸だけではなく、酢酸などの有機酸も含まれて、酢の種類もとても豊富です。
酢は原料や製法によって酸味や風味が大きく異なるため、酢の特性を生かし調理により使い分けてみましょう。
酢をそのまま水や炭酸水で割って飲んだり、酢を煮詰めて酸味をとばしてもクエン酸の健康パワーは損なわれることはありません
好みの酢を見つけ、美味しい酢の摂り方を探してみましょう

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