UA-135459055-1

有機EL搭載VRグラスをパナソニックが披露。8K上映や家電連携HomeXも 中林暁

パナソニックは、米国時間の1月7日に開幕する「CES 2020」において、HDR表示も可能な有機ELパネル搭載VRグラスなどの映像技術や、車載技術、住空間向け技術を発表した。

有機ELパネル搭載VRグラス

この有機ELパネル搭載VRグラスには、VRグラスの大手メーカーであるKopin Corporationと共同で開発した高性能なマイクロOLEDパネルを搭載。HDR表示に対応するほか、テレビやBlu-rayプレーヤーなどの映像機器で培った信号処理技術、Technicsのオーディオ技術、LUMIXで使っている光学技術など、パナソニックのAV機能を組み込んだという。これらの技術により、コンパクトで軽量なVRメガネながら、高品質の画像とサウンドが楽しめるという。

マイクロOLEDパネルは、スクリーンドア効果のない自然で滑らかな画像を実現。イヤフォン部には、Technics独自のダイナミックドライバーを採用。振動板の正確なストロークが可能なドライバーで、超低歪みな再生が可能という。

全体が軽量であるため、ヘッドバンドが無いメガネのようなスタイルで装着できるのも特徴。

パナソニックでは、今後の5G通信時代に向けて、様々なアプリケーションで使用できるようにVRグラスの開発を続けていくとしている。

有機ELパネル搭載VRグラス

パナソニックのCES 2020ブースは、8K映像などが楽しめる「Immersive Experiences」と、住空間の未来像を提案するHomeXなどの「Intelligent Living Spaces」、車載や航空関連の「Smart Mobility」の3つのコーナーで構成。「単にテクノロジーを見せるのではなく、そのテクノロジーによって生活や社会がどう変わるのかを体験できる形で見せる」としている。

パナソニックのCES 2020ブース

なお、会見では4K有機ELテレビ「TX-65HZ2000」や、Technicsの完全ワイヤレスイヤフォン「EAH-AZ70W」、パナソニックの完全ワイヤレス「RZ-S500W」と「RZ-S300W」、サウンドバー型のゲーミングスピーカー「SC-HTB01」についても発表。これらは別記事で掲載する。

ブースの内の「Immersive Experiences」では、2016年リオオリンピックの8K上映を実施。8Kレコーダー「AJ-ZS0580」と、5万ルーメンの4Kプロジェクター「PT-RZ50K」4台で上映。8Kの圧倒的な臨場感を体験できるという。また、高速追従プロジェクションマッピングを活用したスポーツ体験として、卓球のボールの軌道に追従する映像なども紹介する。そのほか、e-sportsの会場を盛り上げるAVソリューションとして、東京オリンピックを題材としたゲームの体験や、テクニクスのターンテーブル「SL-1200MK7」を使ったDJパフォーマンスも実施。

「Intelligent Living Spaces」のコーナーは、“くらし統合プラットフォーム”のHomeX上で実現する生活について紹介。

一例として、ソフトウェアをハードウェアから分離することで常にアップデート可能になり、ユーザーに合わせて単体/複数連動で価値を提供するという仕組みや、家電の機能を1つに閉じるのではなく、住空間全体で統合管理する新しい暮らしの在り方を提案する。

「Smart Mobility」では、通信やIoTを駆使したモビリティサービスなどについて展示。Harley Davidsonの電動2輪車に提供しているセキュリティ技術などに加え、新たに小型電動自動車ベンチャーのTROPOSとコラボレーションした車両などを紹介。

航空機関連では、機内で4Kの高精細地図サービスや、旅先のレストラン/ツアー予約などが可能なECサービスなどを提供する事例を展示。また、機内エンターテインメントを強化し、オンラインゲームやテレビのライブ放送などが楽しめるコンセプトモデル「JAZZ」も展示する。





アマゾン パソコン

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*