荼枳尼天
荼枳尼天
荼枳尼天の起源であるインドのダーキニーは、裸身で虚空を駆け[5]、人肉を食べる魔女である[6]。ダーキニーの起源は明らかでないが[5]、ヒンドゥー教もしくはベンガル地方の土着信仰から仏教に導入されたと考えられている[7]。立川武蔵によれば、ダーキニーは仏教に取り入れられたのち、ヒンドゥー教でも女神として知られるようになった
この尊天は祀るのが非常に難しく、一度祀ると自分の命と引きかえに最後までその信仰を受持することが必須とされ、もしその約束を破ると、その修法を止めた途端に没落する、あるいは災禍がもたらされるとも考えられていた[要出典]。したがって、これは外法として考えられることもある忌まれる信仰でもあった。荼枳尼天の修法を外法と呼んだ例は中世文学に見られ、『平家物語』には「かの外法行ひける聖を追ひ出さんとす」、『源平盛衰記』には「実や外法成就の者は」、『太平記』には「外法成就の人
の有けるに」との記述がある[24]。
真言・種子編集
- 真言