UA-135459055-1

密教の仏たち 21 孔雀明王

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

孔雀明王

孔雀明王

元来はインドの女神マハーマーユーリーमहामायूरीMahāmāyūrī)で、パーンチャ・ラクシャー(五守護女神)の一柱。

マハーマーユーリーは「偉大な孔雀」の意。摩訶摩瑜利(まかまゆり)、孔雀仏母、孔雀王母菩薩[1]とも呼ばれる。憤怒の相が特徴である明王のなかでは珍しく、慈悲を表した菩薩形をもつ。孔雀の上に乗り、一面四臂の姿で表されることが多い。4本の手にはそれぞれ倶縁果吉祥果、蓮華、孔雀の尾を持つ。なお、京都・仁和寺の画像(北宋時代、国宝)のように三面六臂に表された像もある。

 

「おん まゆらきらんてい そわか」
(oṃ mayūrā krānte svāhā)

孔雀明王

孔雀の背に乗る優美な姿、怒れる明王の紅一点

孔雀明王(くじゃくみょうおう)とは?

語源は「偉大なる孔雀」の意味で、インドの国鳥でもある孔雀が神格化され仏教に取り入れられました。インドでは元々は女神でした。そのため、仏母大孔雀明王菩薩とも呼ばれ像容も女性的にあらわされます。

 

古代インドでは毒蛇は煩悩にたとえられており、毒蛇を捕らえて食べる孔雀が災いや苦痛を取り除いてくれると考えられていました。また孔雀が雨季の到来を告げることから、恵みの雨をもたらす吉鳥ということで大変尊重されました。孔雀が仏教に取り入れられてからも雨乞いの儀式に用いられました。また煩悩や苦悩、恐怖などを追い払って幸福をもたらす明王として信仰され、人気を集めました。

ご利益

雨乞い、息災延命、災難除去のご利益があるとされています。

孔雀明王(くじゃくみょうおう)の像容

最も特徴的なのが孔雀の背中に乗っていることです。明王の中で唯一怒りの形相ではなく、慈悲を表した女性的な菩薩姿をしています。そして4本の手が一般的で、他の明王とは違い武器を持っていません。


 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

ntt

コメントを残す

*