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密教の仏。14 馬頭観音

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馬頭観音

 

観音菩薩の変化身(へんげしん)の1つであり、いわゆる「六観音」の一尊にも数えられている。観音としては珍しい忿怒の姿をとる。

梵名のハヤグリーヴァは「馬の首」の意である。これはヒンドゥー教では最高神ヴィシュヌの異名でもあり、馬頭観音の成立におけるその影響が指摘されている[2]。 他にも「馬頭明王」、「大持力明王」など様々な呼称がある。衆生の無智・煩悩を排除し、諸悪を毀壊する菩薩である。「師子無畏観音」ともいう。

他の観音が女性的で穏やかな表情で表されるのに対し、一般に馬頭観音のみは目尻を吊り上げ、怒髪天を衝き、牙を剥き出した憤怒(ふんぬ)相である。このため、密教では「馬頭明王」と呼ばれて仏の五部で蓮華部の教令輪身(きょうりょうりんじん)であり、すべての観音の憤怒身ともされる[3]。それゆえ柔和相の観音の菩薩部ではなく、憤怒相の守護尊として明王(みょうおう)部に分類されることもある。

また「馬頭」という名称から、民間信仰では馬の守護仏としても祀られる。さらには、馬のみならずあらゆる畜生類を救う観音ともされていて、『六字経』を典拠とし、呪詛を鎮めて六道輪廻の衆生を救済するとも言われる「六観音」においては、畜生道を化益する観音とされる。

 

経典によっては馬頭人身の像容等も説かれ、胎蔵界曼荼羅にも描かれるが、日本での仏像の造形例はほとんどない。立像が多いが、坐像も散見される。頭上に馬頭を戴き、胸前では馬の口を模した「根本馬口印」という印相を示す。剣や斧、棒などを持ち、また、蓮華のつぼみを持つ例もある。剣は八本の腕のある像に多い。

 

真言・三昧耶形・種子・手印編集

真言

  • おん あみりと どはんば うんはった そわか[11]
  • おん あみりとどはば うん はった (天台宗系) [12]
  • Oṃ amṛtodbhava hūṃ phaṭ [13]

三昧耶形

  • 「白馬頭」。
  • 「碧馬頭」[14]
  • 三角形の中の「棍棒」。

種字

  • हूं (ウーン、hūṃBonjiHuum2.png[11]または हं(カン、haṃ)Bonji-Ham.png[15][16]

  • 「馬頭観音印」[11]

馬頭観音

動物達の守護仏であり、怒りの形相で悪を粉砕する観音菩薩

馬頭観音(ばとうかんのん)とは?

ヒンドゥー教の最高神・ビシュヌが馬の頭に変化して敵を倒したとされる神話を起源とされています。

 

他の観音様は女性的な美しい表情であることが多いですが、馬頭観音は憤怒の形相で表され、馬頭明王と呼ばれることもあります。怒りの激しさによって苦悩や諸悪を粉砕し、馬が草を食べるように煩悩を食べ尽くし災難を取り除くとされています。

 

六観音の一つに数えられ、畜生道に迷う人々を救済します。また家畜の安全と健康を祈ったり、旅の道中を守る観音様として信仰されました。昔は武家や農民にとって、馬は生活の一部となっており、馬を供養する仏としても信仰されました。レース中の事故で亡くなった馬を供養するために、競馬場の近くにもよく祀られています。

ご利益

無病息災、動物救済、厄除け、旅行安全のご利益があるとされています。

馬頭観音(ばとうかんのん)の像容

忿怒形で表現されます。頭の上に馬の頭を冠のように乗せていますが、これは衆生の煩悩を食い尽くすことを表現しています。3面や4面のお顔に2本の腕や8本の腕など様々な姿があります。また、人差し指と薬指を伸ばして中指を折る馬口印(ばこういん)を結んでいます。手には煩悩を打ち砕く剣や斧、棒を持っている姿が多いです。

有名寺院と

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