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意・念・気   心のもつ力  心と呼吸:仏教の智慧で心身の健康を手に入れよう”

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心は意・念・気に分類され、呼吸と密接な関係がある。心の状態が呼吸に影響し、逆もまた然り。呼吸をコントロールすることで心を制御し、高度なテクニックを身につける。正しい呼吸は健康に寄与し、体と心の調和を促進。浅い呼吸は生命力低下や病気の温床になりかねない。強い呼吸筋を養い、深い呼吸を身につけることが重要。この基礎を築くことで、強健な心身と明敏な脳を育むことができる。

 

 

 

  1. 意とは心が一定の方向に向かって動いている状態を指し、「意志」などとも呼ばれる。
  2. 念は意の動きが集まり、一つの力を持つ状態で、「念力」と表現される。
  3. 気は念が身体の中を流れる状態で、意識的・無意識的な二種類があり、「元気」などに表れる。
  4. 心の使い方には呼吸との密接な関係があり、呼吸をコントロールすることで心もコントロールできる。
  5. 呼吸は心と体と一体であり、正しい呼吸が健康に寄与し、逆に悪い呼吸は影響を及ぼす。
  6. 正しい呼吸は体の生命力向上に寄与し、全身の細胞に酸素を供給することで健康を促進する。

箇条書きにまとめました。何か追加の質問や要望がありますか?

 

 

意と念と気ところで、その「心」を、わたくしは、そのはたらきの上から、つぎのように

分類している。

 意・念・気

 である。

 意とは、意志、というように、心が一定の方向に向かって動いている状態をさ

す。

 念とは、意の動きが集申し高まって、ひとつの力を持つに至った状態で、念

力、という名がこれをよく表現している。

 気とは、念がある方向に向かって身体の申を流れていく状態である。ただし、

この気」には、意識的につくり出されたものと、無意識的・生理的に、自然に

身体の中を流れているものと、二種類ある。たとえば、「元気だ」というような

言葉で表現されるものである。そこで、見方によっては、気を集中したものが念

なのだ、ということもできるであろう。もともと、心というひとつのものを分け

て考えているのであるから、そこのところはどうともいえるわけである。

 ここでは、便宜上このように分類して、「気」という場合は主として意識的に

つくり出されたものをいっていると考えていただきたい。

心をどのように使うのか

 さて、それでは、その「心」をいったいどのように使うのであろうか?

 心とは元来、この上なくとらえがたいものである。コロコロとつねに動いてと

どまらぬところから、これを約めてご』ころ”ということになったのだといわれ

るくらい、それは把握しがたいものである。いったいどうやって、これを思うと

おりに駆使するのか?

 ひとつ、方法があるのである。

 なにか?

 心.

 心と呼吸とは、非常に密接な関係がある。

 心の状態がそのまま呼吸にあらわれ、呼吸の状態がそのまま心を映し出す。心

が静まれば、呼吸も静まり、呼吸を静めれば心も静まる。

 心と呼吸は一体なのだ。

 そこI、呼吸をコントロールすることにより、心をコントロールするとい

う、高度のテクニックを使うのである。ここからスタートして、しだいに熟達

し、ついには自分の思うように心を使うことができるようになるのである。

 いや、それだけではない。一歩進んで、体(筋肉)をも、思うとおりに使いこ

なすことができるようになるのである。というのは、呼吸は心と一体であるが、

それだけではなく、体とも一体であるからだ。修行が進むと、今度は、呼吸と心

が。体になって、心が描くイメージどおり、不随意筋をも動かすようになるので

ある。

 

呼吸

呼吸は。生き”である

 いま、わたくしは、心と呼吸は一体であるといったが、呼吸は、心と一体であ

るだけではなく体とも一体なのである。

 健康で心が安定していれば、呼吸もおだやかで安定している。

 体が不調であると、呼吸もリズムが乱れて不安定となる。疲れたときや病気が

重いとき、呼吸は浅く、荒くなる。精神的な激しいショックを受けたときもおな

じである。

 また、心因性の病気を持つ人や、精神病者も、呼吸が荒く、正常ではない。

 まさに、呼吸は、〃生き”なのである。

 そこで、心をコントワールする呼吸法は、まず、正しい呼吸のしかたからス

タートする。

 というのは、悪い呼吸をしていたら、超能力どころではない。体も、心も、ま

た脳も、悪い影響を受けて、本来持っている力さえも、十分に発揮することがで

きないのである。

 いや、それだけではない、健康を害して病気になったり、ときには大切右生命

まで失ってしまうおそれがあるのである。

 その反対に、正しいよい呼吸を身につけると、体は強健になり、いつまでも

若々しく、心はつねに明るくさわやかに、脳もまた明敏なはたらきをするように

なる。

 それがウソではない証拠に、その反対の、よくない呼吸をしてみよう。どうな

るか?

 Lず、最悪の呼吸のしかたである。

 そわは、浅い弱々しい呼吸と、それにもまして、悪いのは、しばし息を止める

呼吸である。

 たとえば、心配ごとや不安に心が閉ざされると

呼吸運動にほかならない。肺そのものは、決して自力で息を吸ったり吐いたりで

きないからである。

 したがって、呼吸筋を十分にはたらかせずに呼吸している人は、十分な呼吸を

していないということになる。

 だれだって、生体の維持に、呼吸がどれほど大切な役割を果たしているか、知

らない人はないであろう。息が止まったら、即、死につながるのである。それほ

ど大切な呼吸を、不十分なしかたでしているとしたら、一生を通じてどれほど不

利益なことになるか、あなたは考えたことがあるだろうか? これは、生きると

いうことの最も基本的なあり方の見直しというべきものである。

 呼吸運動の目的は、肺のガス交換だけではないのである。それは、血液循環に

対しても重要な仕事を分担している。浅く弱い呼吸ばかりしていると、血液内の

酸素〇にが不足するばかりでなく、炭酸ガスのFの体外への排出も不十分なこと

になる。また、血液の流れも悪くなる。したがって、こういう呼吸をつづけてい

ると、体全体の生命力が低下してくる。当然、健康がおとろえ、病気に対する抵

である。

抗力がなくなって、体は病気の温床となる。

 人間の体は、約六十兆といわれる膨大な数の細胞で構成されている、その

六十兆の細胞は、すべて流れている血液によって養われ、生きているのである。

酸素をたっぶり2  くんだ血液の流れる内臓にはガンも発生しないという。ガン細

胞は酸素がきらいなのである。たかが呼吸が浅いくらいと、軽視してはならない

のだ。さらに、いまいったように、呼吸は、全身の細胞に深い関係があるだけで

はなく、呼吸運動は、自律神経系、ホルモン系、あるいはリンパの流れ、各臓器

間の状態にまで強い影響をあたえるのである。

 それにはまず、強い呼吸筋による強くたくましい呼吸のしかたを体得しなけれ

ばいけない。それによって、強くたくましい心身、明るく聡明な脳を獲得するの

に必がな第一の基礎ができあがるのである。

 

 

 

 

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