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瞑想に環境に整える

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五法とは、一に飲食を調節すること。二に睡眠を調節すること。三には身を

調えること。四に気息を調えること。五には心を調えることである。

 第一に、食を調えるというのはつぎのようなことである。

 食事はほんらいからだをたすけ正しい道にすすましめるためのものである。

それなのに、もし食べすぎているような状態でいると、気はあせり、からだけ

だるく、心がとぎれがちで、座禅をしても心は安らかになりにくい。

 だが、もし食べることが少なすぎて足りないと、からだけ疲れ、心は呆け、

思うところも考えることもしっかりとしない。この二つは、どちらも禅定を得

る道にはならない。

 また、もしけがれたものやよごれたものを食べていると、ひとの心を悟く

し、迷いやすくする。もしからだによくない刺激物を食べていると、かねてか

らの病が動いてくるし(持病が出ること)、からだの調子も悪くなる。だから

禅定を修習しようとするなら、そのはじめにぜひとも深くこれらをつつしまな

ければならない。

第二に、睡眠を調えるというのは、眠とはこれ無明が心に覆いかぶさるので

あるから、これをほしいままにしてはならないということだ。

 もし眠ることが必要度を過ぎて多いときは、それだけ仏法を修習する時間が

廃されるだけでなく、努力の心も失われがちで、しかも心をくらくし、善い心

を沈没させる。まさに人生が無常であることをさとり、睡眠をよく調伏して、

気分を清白に、心を明るくきよからしめるがよい。

 第三には、身を調え、第四には息を調え、第五には心を調えるのであるが、

この三つの条件は、まさに合わせて用うべきなので、べつべつに説明すること

はできない。以下これについて述べてみよう。

 第一に身を調えるとは、われわれが正しい瞑想をするためには、からだを正

しく調えなければならないということである。

 瞑想をはじめる前から、歩くときにも立ち止まるときにも、動くときも静か

にしているときも、なにかをしているときでも、いちいちがみな注意深く綿密

でなければいけない。

 

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